快眠のためにみそ汁を。トリプトファンがミソ!?

日本人(成人)の睡眠時間は、6時間以上8時間未満の人がおよそ 6 割。人生の約3分の1は寝ていて、さらに、「睡眠の質」が日中の活力に影響することを考えると、「睡眠が人生を左右する」といっても過言ではありません。

睡眠不足は作業能率を低下させ、仕事のミスや事故の危険性を高めます。たとえば居眠り運転が死亡事故につながりやすいことでもわかるように、作業能率というのは、起床後15時間以上経つと、酒気帯び運転と同じ程度まで低下するというから驚きです。

とはいえ、忙しくて「睡眠時間を削るしかない人」は少なくないと思います。そんながんばる人にこそ“みそ汁”を活用してほしいのです。良質な睡眠には、「メラトニン」というホルモンをしっかりと分泌させることが大切だといわれています。メラトニンは明るい光によって分泌が抑制されるため、夜間に分泌量が増えます。

みそをはじめとした大豆食品には、メラトニンの素となる「トリプトファン」が多く含まれています。トリプトファンは「必須アミノ酸」の一種で、体内でつくることができないため、食事から摂る必要があります。

朝食のみそ汁が、夜のメラトニン分泌を促すため、「快眠」という点からも、みそ汁は積極的に摂りたい食べ物といえます。さらに、具に海藻や野菜を入れれば、ビタミンやミネラル、食物繊維もバランスよく摂れて、栄養満点の一品になります。

また帰宅後も、一日がんばった自分にみそ汁を。夕食を食べすぎると、胃腸に負担をかけ睡眠の妨げになることもありますが、みそ汁は消化吸収がよく、満腹感もあるため、夜にもぴったりの食べ物であるといえます。

参考:『スタンフォード式 最高の睡眠』(発行/サンマーク出版、著者/西野精治)、『健康づくりのための睡眠指針2014』(厚生労働省)、『e-ヘルスネット』(厚生労働省)、『睡眠障害の基礎知識-睡眠の生理から治療、職域における対応まで』(発行/日本労務研究会、著者/石井正三、今村聡、島悟、高田勗)、『医者が考案したがん・病気をよせつけない最強の一汁一菜』(発行/SBクリエイティブ、著者/小林弘幸)

株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。