タバコを吸わない+みそが最強!?肺がん予防にみそ汁を

タバコには5300種類以上の化学物質が含まれ、そのうち約200種類は有害物質、さらに70種類以上は発がん物質です。最近では電子タバコの害も報告されていて、「取り締まりの対象とすべき」とWHOが発表しています。喫煙は、がんをはじめとした生活習慣病など、さまざまな病気の原因となるのはいうまでもありません。特に女性の喫煙は、肌や美容に悪いだけでなく、不妊や流産のリスクも高まるので、注意が必要です。

とはいえ、なかなかやめられない喫煙者には、せめても、みそ汁を積極的に飲むことをおすすめします。今回は、タバコが原因で起こるがんの代表格、「肺がん」についてのお話です。

私たちの実験では、発がん物質を投与したラットに「普通のエサ」「みそエサ(10%みそを含む)」 を与えた場合に、肺がんがどのように変化するかを調べました。 結果、「普通のエサ」に比べ、「みそエサ」を食べていたラットは、腫瘍が小さくがんも少なく抑えられました。但し、仕込んだ直後のみそには効果がなく、6か月熟成したみそに効果があったことから、熟成の過程で有効成分が生成されたと推測しています(図参照)。

肺がんと認められる箇所が少ない。

当然、動物実験の結果ですが、明らかなよい結果が出ていることと、みそ汁はそもそも体にいいものなので飲まない手はありません。アブラナ科の食材も肺がん予防には効果的で、具材にキャベツやブロッコリーを使うと、より効果的といえるでしょう。

「喫煙者はみそ汁を飲んだほうがよい」というのは、 昔からいわれていることです。理由は、キセルのヤニ取りには昔から、 みそ汁が活用されていたからだそう。みそ汁には、タバコのヤニを洗い流す力があるのです。なお、現在タバコを吸っている人も、これから9年間禁煙することで、がんのリスクを下げることができ、20年以上禁煙すると、吸わない人と同じになるといわれています。

今からでも遅くはありません。禁煙を始めてみてはいかがでしょう。愛煙家の方には、毎日必ずみそ汁を飲むことをおすすめします。

1940年福岡県生まれ。熊本大学理学部卒、九州大学大学院博士課程理学研究科修了。理学博士、医学博士。広島大学原爆放射能医学研究所助手を経て、1996年教授に。欧米で放射線生物学の研究を重ね、2004年に退官後も客員教授として研究を続行。『味噌力』(かんき出版)、『味噌大全』(東京堂出版) 等、著書多数。全国各地で講演会を行うほか、テレビや雑誌等のメディア出演など、多方面で活躍中。