福島の食卓では、おなじみの「みそかんぷら」。福島の方言で、ばれいしょのことを「かんぷら」という。語源は、オランダ語の「ばれいしょ(aardappel、アールダップル:大地のりんご)」が「あっぷら」→「かんぷら」に変化したものではないかといわれている。県内では、ポテトチップスに適した加工用品種「トヨシロ」などが栽培されていて、昔から出荷できない小さなばれいしょも捨てることなく、日常食として大切に食べてきた。ばれいしょの主成分はでんぷんで、主食にもなる野菜なので、食料難の時代にも重宝した。
つくりやすい分量は、ばれいしょ(じゃがいも)小1kg、みそ 120g 、砂糖 50g 、みりん大さじ3、油適量、水 250cc。あらかじめ、みそ、砂糖、みりんを火にかけ、練りみそをつくっておく。ばれいしょは皮をむかずに、まずは油でじっくり炒めたら、水を加え蓋をして芯がやわらかくなるまで煮る。煮えたら練りみそを加え、さらに煮詰めて出来上がり!まとめてつくっておけば数日間はおかずに重宝する。甘辛いみそ味がどこか懐かしい味わい。
Miso Kanpura, a local dish of Fukushima,
isbareisho (potatoes) cooked with a salty-sweet miso sauce.