【寄稿】音楽に欠かせないミ・ソ

私たち音楽家は、「ミソ」といえば、ドレミファソのミソをイメージする。音楽でミ・ソはとても大事な音で、ほとんどの曲がミかソで始まります。

たとえば、誰でも知っている「ちょうちょう」ソミミ♪や、「むすんでひらいて」ミーミレドド♪。
まだまだたくさんの曲が、ミかソで始まります。

そして、日本人のスープといえば味噌汁。朝昼晩に欠かせない味噌汁もミソ。ミとソは大事な字です。

ところが改めて「味噌」について考えてみようにも、お恥ずかしいことに、味噌の知識は皆無といってもいいほどでした。種類も白味噌・赤味噌くらいしか知りません。

そんな私ですが、味噌汁といえば、やはり「おふくろ」を感じます。子どもの頃、朝、お母ちゃんが練炭をおこし、豆腐を切るまな板の音、そして味噌汁の匂いで目が覚める毎日を思い出します。

それから一日も欠かさずに味噌汁を飲んでいます。学生時代、親元から離れ、下宿生活の自炊で一番はじめに覚えたのも味噌汁です。貧乏学生にとって、味噌汁があればごはんになる万能スープです。亡き母の味、自炊の味噌汁は青春の思い出です。

以前より、「お母さん大学」の藤本裕子代表とは交流があり、お母さんの応援歌として『はじめての日』(日本コロムビア)を作曲させていただいたご縁から、お嬢さんであるミソガール、藤本智子さんの「みそまる」に興味を持ち、昨年『みそまる音頭』を作曲させていただきました。作曲したからには、味噌のことをもっと勉強していかなければと思っています。

一言でいえば、味噌汁は「お母ちゃんの味」。「みそまる音頭」の歌詞にもありますが、味噌汁は家族が一つの丸になる。それほどに味噌汁は家族団らんの一服です。

作曲家・中村守孝

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