【寄稿】ヤムイモと山羊肉でつくった「スープ・デ・ミソ」

味噌玉世界旅行 by 武重美亜
キューバ・ハバナ編

レトロな車、シガーをくわえたおじさん、家々やサイクル力車のスピーカーから流れるラテン音楽…キューバ・ハバナのまちを歩いていると、不思議と私の心も躍りだし、道ですれ違う人と思わず「オラ!」(スペイン語でこんにちは)と笑顔で挨拶してしまうほど。

キューバには、一般の家が旅行者に部屋を貸し出す「カサ・パティキュラール」という民宿の仕組みがあります。宿探しをして歩き回っていたある日、周辺の雰囲気が気に入ってドアを叩いたのが、ミルカさん夫婦の家でした。

22 歳の長女ミレネットちゃん(写真右端)は言います。「歯科学校を卒業し歯医者になったら、歯医者を隣国に輸出する政府のプログラムがあるから外国に行くチャンスもあるの」。キューバは海外へのアクセスに乏しく、物資も不足することがあります。

キューバに滞在中、私は彼女にスペイン語を習い、私は英語を教えることに決めました。こうしてお互いのことを知っていくのがうれしいのです。

そして、交流手段として、もちろん味噌汁もふるまいます!もちもちして甘いヤムイモ、とろっとしたオクラ、山羊肉がおいしい豚汁風の具だくさん味噌汁です。越後長岡のたちばな味噌で濃く味付けをしました。

お母さんのミルカさんは「ビューティフル!」と歓声を上げ、お父さんは何度も「おいしい」と言いながら完食!ミレネットちゃんもかわいい目をぱちぱちさせながら「ありがとう!」と言ってくれました。

日本のことは「野球が強い」「勤勉だ」くらいしか知らないそうですが、これからは「Sopa de miso」(スペイン語で味噌汁)も思い出してくれるかもしれません。

A journey to serve miso soup to people all around the world, Habana, Cuba edition.
A Cuban family loved tonjiru-like “Sopa de miso” (miso soup in Spanish)
made with Tachibana Miso, yams, okras, and goat meat, saying “Beautiful!”

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