【ご当地味噌グルメ】京都の伝統的菓子「葩餅」

「葩餅」(はなびらもち)とは、京都でお正月にいただく伝統的な菓子の一つ。柔らかいお餅に白みそあんをごぼうとともに求肥で包んだお菓子。


「醤」「未醤」は、中国より伝わったみそのルーツとされるもので、平安京には、すでに醤や未醤店があったという。平安時代の貴族たちは、醤や未醤をそのままつけて食べていたが、美味探求心の強さから、調味料の軸となる「みそ」を考え出した。それが、現在の「白みそ」のルーツと考えられている。公家・宮廷文化の中で育まれた白みそは、ハレの場に欠かせない調味料として定着していった。室町時代に出された書籍『山科家礼記』には、「味噌屋役」「味噌公事」という、みそ屋にかけられた税のことが出てくる。それくらい、みそ屋が繁盛していたのである。白みそは、甘味料として京菓子にも使用され、代表的なものが「葩餅」である。今宮神社の「あぶり餅」は、きな粉をまぶし、竹串に刺した親指大の餅を炭火であぶり、白みそ仕立てのタレをつけたもの。

参考:「みそ文化誌」(全国味噌工業協同組合連合会)、「本田味噌本店と西京白味噌」(本田味噌本店)

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