伊達武将隊とコラボで芋煮イベント「仙台みそフェス2023」開催

宮城県味噌醤油工業協同組合の青年部・若手味噌醤油仲間(以下「青年部」)は、11月11日(土)に仙台の魅力と歴史を伝えるおもてなし集団「伊達武将隊」とコラボし「仙台みそフェス2023」を開催。会場となった仙台市の青葉山公園「仙台緑彩館」には約700名が来場、多くの人出でにぎわい大盛況のうちに幕を閉じました。

仙台みそで仕立てた「伊達芋煮(宮城の芋煮」はもちろんのこと、様々な食やスイーツの店などが出店。各店舗が仙台みそを使った特別メニューや商品を開発したほか、伊達武将隊のステージ、仙台みそミニクイズなど、まさに“仙台みそづくし”で訪れた人々を魅了しました。

東北地方のソウルフード「芋煮」

「芋煮」は、里芋の収穫時期の秋から冬によく食べられている東北地方のソウルフード。河原や空き地などで友人や家族と鍋を囲んで食す「芋煮会」は、秋の風物詩です。具材や味付けは地域によって異なり、宮城県では、里芋や豚肉、ごぼう、にんじん、こんにゃくなどを入れ具だくさん、味噌味で仕立てるのが主流です。

しかし、コロナ禍で芋煮会が気楽に開催できなくなったため、青年部では2021年から芋煮のミールキットの販売を開始。また、伊達武将隊と一緒に芋煮を作るオンラインイベントも開催してきましたが、今年いよいよ念願のリアル開催となりました。

長期熟成タイプの赤味噌である「仙台みそ」は、お米よりも大豆の割合が多く奥深い旨味を感じられるのが特長。芋煮を作る際は、味噌の半量を最初に入れて具材と共に煮込み、残りを仕上げに“追い味噌”することでより風味が高まるそうです。

赤味噌の代表格「仙台みそ」を国内外へ

「仙台みそ」は、伊達政宗公の時代から400年ほどの歴史を持つ伝統的な赤味噌。戦国武将たちにとって、味噌は戦場での貴重なたんぱく源でありましたが、政宗公はその重要性に着目し、日本初となる味噌工場「御塩噌蔵(おえんそぐら)」を建てたことでも知られています。

「地元味噌メーカーの若手経営者で構成される青年部では、今回のようなイベントの実施や情報発信、芋煮のミールキットの販売、輸出に向けた部会の立ち上げなど、様々な取り組みを行っています。国内外に仙台みその魅力を伝えていけるように今後も盛り上げていきたい」と青年部代表で亀兵商店の7代目・亀田亜蘭さん。

文/秋山昭代

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