群馬県伊勢崎市にある忠治茶屋は、群馬県民のソウルフードである焼きまんじゅうを製造販売しています。焼きまんじゅうは、竹串に刺したふわふわの白いまんじゅうを焼いて、さらに甘い味噌だれをたっぷり塗って焼いたもの。お祭りの出店やスーパーでの移動販売でテイクアウトするなど、地元では日頃から気軽に食べられています。
麹が入ったふわふわのまんじゅうが特徴
製粉会社と共同開発した2種類の小麦粉と砂糖、麹を混ぜ合わせてまんじゅうの生地をつくっています。蒸したまんじゅうは、ふわふわとしたパンのような食感が特徴です。まんじゅう4つを串に刺して、味噌ベースの自家製のたれをたっぷりと塗り、濃いキツネ色になるまで焼き上げます。
味噌だれは、2社でそれぞれ専用につくられた味噌、2種類の砂糖と水のみを使用したオリジナル。その味噌だれをたっぷり塗って食べる焼きまんじゅうは、焼きたてが断然おすすめです! ECサイトでは、自宅でも焼きたての焼きまんじゅうを楽しめるようなセットを販売しています。
江戸時代の風情を残した店内
江戸時代の侠客・国定忠治が潜伏していた建物を取り壊す際、その貴重な資材を譲り受けて建てたことが店名の由来です。店内は土間や囲炉裏、太い木の梁などが残された古民家で、江戸時代の風情が残されています。
また、4年程前に移動販売車を導入し、県内のスーパーやイベントへの出店も積極的に行っているそうです。12月21日が忠治の命日であることから、毎月の月命日を特売日に設定しています。
伊勢崎銘仙を使用したギフト用パッケージを開発
開発のきっかけは、体裁の良いギフトボックスが欲しいというお客さまからの要望があったこと。かねてより伊勢崎銘仙による地域の魅力発信を行うAyとコラボレーションし、焼まんじゅうギフトボックス「八起萬寿(やきまんじゅう)」を2024年1月に販売開始。パッケージは伊勢崎銘仙の着物の柄を使用した「花道(はなみち)」「玉てばこ」の2種類です。
「この商品を通じて伊勢崎市の文化である焼まんじゅうと伊勢崎銘仙の魅力を県内外に発信し、伊勢崎市の文化の認知向上と魅力の再発掘をめざし、次世代に繋げたいと思っています」と3代目の櫻場裕太さん。
【忠治茶屋】
群馬県伊勢崎市上蓮町657
TEL/0270-32-8500
文/秋山昭代