アウトドア企業として知られているパタゴニア日本支社から、国産の不耕起有機大豆を使用した「オーガニック味噌」と、持ち運びに便利な「オーガニック味噌・トゥー・ゴー」の2種類が発売されました。同社は2012年に食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」を立ち上げ、環境保護のため農業や漁業をサポートする様々な取り組みを展開しています。
土壌再生を目指す大豆
使用している大豆は、リジェネラティブ・オーガニック農法を実践し、土をできる限り耕さない“不耕起有機栽培”という方法で生産されています。土を掘り起こし、かきまぜ、ひっくり返す“耕起”を減らせば、土壌浸食を削減し、水分の保持や有機物の蓄積など微生物が増えやすい状態になり、大気中の炭素を土に取り込む量を増やすこともできるそうです。
畑の上に並んでいる太陽光発電のパネルは、間隔を1/3程度にして十分な採光を農地に与えて、発電と農業を両立させるような仕組みになっています。その電力は農作業に活用するほか、一部のストアやオフィスでも使用しています。パタゴニアでは温室効果ガスの排出を実質ゼロにする取り組みに加えて、使用するエネルギーを転換するためにソーラーシェアリングにも投資するなど、環境保護活動にも力を入れています。
自家採取の蔵付き麹菌を使用した「オーガニック味噌」
製造を手掛けたのは福井県越前市にある「マルカワみそ」。人に良い食べ物を提供していくことと、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」「環境よし」「未来よし」の五方よしを目指して、自家採取の蔵付き麹菌を使用し、すべての味噌を農薬、化学肥料不使用の原料で仕込んでいます。
「オーガニック味噌」は千葉県産の玄米と白米の麹2種類を合わせた味噌で、約20か月熟成しているため味に深みとコクがあり、旨味や風味が増しています。また、福井県日野川の伏流水を水源とする地下水を仕込み水として使用しています。
「オーガニック味噌」「オーガニック味噌・トゥー・ゴー」は、パタゴニア直営店やオンラインストア等で購入できます(「オーガニック味噌」は渋谷、大崎、丸の内、鎌倉、京都の5店舗のみ)。
期間限定メニューも展開
パタゴニア鎌倉ストア・東京ストア、丸の内近隣の飲食店で、オーガニック味噌を使った期間限定メニューが提供されます(予定数に達し次第終了)。
朝食屋コバカバ
「朝食屋コバカバ」は、鎌倉野菜市場とパタゴニア鎌倉ストアの並びにある身体にやさしいシンプルな和食が味わえる朝ごはん専門店です。味噌そのままの味を味わってもらうために、納豆や卵かけご飯にかけるお醤油の代わりとして頂くのがおすすめです。
【朝食屋コバカバ】
鎌倉市小町1-13-15
My ShokudoHall&Kitchen
「My Shokudo Hall&Kitchen」では、煮干しと昆布の出汁で豚バラ肉と一緒に煮込み、パタゴニア プロビジョンズのオーガニック味噌、白味噌、麦味噌の3種を合わせた期間限定豚汁を提供しています。
【My ShokudoHall&Kitchen】
千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F
文/秋山昭代