愛知県のクラフトコーラ専門メーカー・知多コーラから、シリーズ第3弾となる「知多コーラ -カカオと豆みそ-」が発売されました。知多半島産の豆みそとカカオ、レモン、みかん、複数のスパイスが入ったクラフトコーラです。豆みそのまろやかなコク、カカオの優しい香り、スパイスが醸し出す奥深い味が特徴です。
知多コーラとは
愛知県名古屋市南部から南に突き出した知多半島は、“常春”と言われるほど年間を通して温暖な気候で、柑橘類の生産やみそ、酢などの醸造業も盛んです。代表の磯村優太さんは地元の農家を直接訪問して、「知多レモン」や「恋姫みかん」を使用したオリジナルのクラフトコーラを開発しました。他にもクローブやカルダモンなど8種類のスパイスと、沖縄産の黒糖やきび糖など自然由来の素材をふんだんに使用しています。
2022年に「知多コーラ」として販売開始し、SNSやクラフトコーラのイベントを通じて全国に知多半島の魅力を発信中。翌年には「知多コーラ -苺-」を数量限定で販売。テレビや雑誌、ラジオなどでも取り上げられるなど反響は上々です。
木桶仕込みの3年熟成豆みそを使用
シリーズ第3弾となる「知多コーラ -カカオと豆みそ-」には、磯村さんの出身地である愛知県武豊町「南蔵商店」の豆みそが使用されています。愛知県産大豆と伝統海塩「海の精」のみを原料とし、創業時から145年以上使用している杉の木桶で3年間熟成させているのが特徴。深いコクとまろやかな味わいで、渋みや酸味が少ないことから和食に限らず、洋食や中華、スイーツ等幅広く利用できます。
南蔵商店では年に1回、2月下旬から4月までの間に味噌仕込みをしています。麹菌をまぶした大豆は、室温30度に保ち3日間寝かせますが、ここで3年後の仕上がりが決まってくるため、特に麹づくりに力を入れているそうです。
豆みそとカカオのマリアージュ
第3弾の開発は、愛知県の食材に精通している山内賢一郎シェフに協力を依頼。豆みそと組み合わせたのは、希少なクリオロ種の無農薬アマゾンカカオ。香り豊かでフルーティ、苦みが少なく心地良い酸味が特徴です。カカオはアマゾン農家の生活を守るため、フェアトレードで取引されたものです。
磯村さん自身30回以上の試作を重ね、山内シェフにも何度も試飲してもらって料理と相性抜群のクラフトコーラが完成。特にステーキやフォアグラ、カレーなどの肉のうま味と、豆みそとカカオのコクが深みのあるマリアージュに。みかんの酸味とロングペッパーの爽やかさも相まって後味を爽やかにします。
「知多半島の特産品でクラフトコーラを作ってみようと、半ば思いつきでスタートしましたが、知多半島の畑や農園に足を運ぶうち、どんどん地元の魅力に気付きました。これからもクラフトコーラを通じて、知多半島の素晴らしさを届けていきたい」と磯村さん。
「知多コーラ」はECサイト、愛知県産品のアンテナショップ「ピピっと!あいち」「東海市観光物産プラザ」等で購入できます。
文/秋山昭代