味噌汁は大事な一杯「御御御付」に込められた心

今では使う人も少なくなってしまったが、「御御御付」とは、室町時代、宮中に仕える女房たちが使った「女房言葉」に由来するとされる味噌汁の丁寧語だ。言葉を丁寧にする「御」を 3 つ重ねた言葉は、「御御御付」以外にはなく、先人たちが味噌汁をどれだけ大切にしていたかが読み取れる。

「御御御付」の由来は諸説あり、膳の飯に付けて出す汁物という意味の「つけ」に、「御」をつけた「御付」という言葉を、さらに丁寧にして「御御」をつけたものが「御御御付」という説。また、「御付」に女房言葉で「味噌」の意である「おみ」をつけ、「御御御付」としたという説もある。

『味つけご飯とおみおつけ』1500円(税別)
(著者/重信初江、発行/東京書籍)

近年は、発酵食品ブームもあり「ごはんと味噌汁」のよさが見直され、取り入れる人が増えている。もっと「ごはんと味噌汁」のバリエーションを増やして楽しみたいという人にぴったりな書籍『味つけご飯とおみおつけ』が発売された。著者は、テレビや雑誌、イベントなどで幅広く活躍中の料理家・重信初江さんだ。

定番食材を使った安定感のあるメニューから、斬新な食材の組み合わせまで、学びの多い充実した一冊。「味噌汁の基本」もわかりやすく解説されており、初心者も気軽に楽しめる。見応えのある美しい写真にも注目だ。「味つけごはん」と「御御御付」は、手軽でいて、旬の食材をはじめとしたさまざまな具材を取り入れられるのも魅力の一つ。

「御御御付」という美しい言葉の響き、重みを感じながら味わうのも、充実したひとときになるだろう。

株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。