手前味噌ワールドに新しい風

「みそ、みそ、みそ、てまえみそっ♪」と一度聴いたら忘れられないメロディーと、アニメ「だいずシスターズ」「はっこうきょうだい」のキュートな味噌ダンスが大人気の『てまえみそのうた』。仕掛人は、山梨県甲府市にある味噌蔵、五味醤油六代目の五味仁さんと、合同会社++小倉ヒラクさん。どうしたら味噌仕込みの楽しさをわかりやすく伝えられるかと考えた末に誕生。作詞作曲・うたは、森ゆにさん。NHK テレビ「きょうの料理」で放映後ブレイクし、今や全国各地の味噌仕込みの会で使用されている。

甲府では、米麹と麦麹半々をミックスした甲州味噌が愛されている。盆地で斜面が多く稲作には適さないため、米が貴重で米麹に麦麹が混ぜられるようになり、まろやかで飽きのこない甲州の味を築いた。ほうとうは、太麺と甲州味噌が決め手。具だくさんでヘルシーな郷土の味だ。

けれども「てまえみそのうた」は甲州味噌だけが主役ではない。サビのフレーズ「うちの数だけみその味♪」には、地域に根付いた手前味噌をつくることで、それぞれが「うちの味」を誇りにし、手前味噌文化が広がることを願っている。

五味さん自身も、手前味噌教室を頻繁に開催。「去年の味噌は美味しかった!と言われるのが、最高にうれしい瞬間。手前味噌人口が、どんどん増えたらいいですね」と笑顔で語った。大変と思われがちな味噌づくりだが、実はとても簡単。しかも美味しくて楽しいといいことづくめ。手間をかけることの大切さ、「いただきます」や「ありがとう」という現代人が忘れかけていた大切な心に気づかせてくれるきっかけにもなる。皆さんも、ぜひ手前味噌づくりを!

「てまえみそのうたDVD つき」
作:小倉ヒラク&コージーズ
発行:農山漁村文化協会

Temae Miso no Uta, sung by Yuni Mori, is a popular song which explains the process of making miso with a fun melody, animation and dance. The trendsetters are Hitoshi Gomi from Gomi Miso and Hiraku Ogura from + + LLC. It caught on after being broadcast by NHK. Since then it’s been played across Japan at events where people learn how to make miso. They hope the song will motivate more people to make miso and to be proud of the uniqueness of handmade miso.

関連記事

  1. お米のリキュール!?三河みりん

  2. 産後のご褒美は、みそ汁

    牛もみそが大好き!? 産後のご褒美は、みそ汁

  3. 農水省「Let’s! 和ごはんプロジェクト」の幕開け

  4. スマホで楽しむ古典落語「 味噌蔵」Audible 版

  5. 最年少「みそソムリエ」みそを世界に伝える会社を起業

  6. 名古屋の魂、再び!アプリ「2 代目 N ソウル みそぽん」