【ご当地味噌グルメ】浄土真宗の報恩講料理 富山「いとこ煮」

富山のいとこ煮は、大根、にんじん、里芋、ごぼう、油揚げ、こんにゃくなどの具をやわらかく煮た中に、下煮しておいた小豆を加え、みそ、醤油などで味つけしたもの。浄土真宗の「報恩講料理(ほうおんこう)」の一つとしても知られる。「報恩講」とは、浄土真宗開祖・親鸞聖人(しんらんしょうにん)の命日の前後、その遺徳を偲んで営む仏事のこと。

「いとこ煮」の名の由来は、材料同士がいとこ関係のようだから。また、親鸞聖人の遺徳を偲んでいただく「遺徳煮」に由来があるといわれている。地域や家庭により入れる具材や味付けは異なるが、いとこ煮に欠かせないのが「小豆」の存在。親鸞聖人の好物だったからという説もあるが、日本各地でつくられているいとこ煮にも、必ず小豆が入るという共通点がある。

それぞれの食材のおいしさと栄養がたっぷり含まれ、アツアツの汁が体を温めてくれる「いとこ煮」は、今が旬。多めにつくって、日頃の野菜不足を補うのにも最適です。

tokoni, a specialty of Toyama, is a simmered dish of various vegetables, fried tofu, and azuki beans, seasoned with miso and soy sauce.

関連記事

  1. 食で地域を元気に!長野県諏訪市の新ご当地グルメ「おしなそば」

  2. 二日酔いや疲労回復にも!鰹茶節

  3. 【ご当地味噌グルメ】愛知県豊橋「菜めし田楽味噌」

  4. 横浜みなとみらいで「みそまるマスター養成講座&認定試験」開催

  5. ヤマト醤油味噌・山本耕平さん「“一汁一菜に一糀”をライフスタイルとして提案したい」

  6. 【ご当地味噌グルメ】沖縄の給食で大人気の納豆みそ