【ご当地味噌グルメ】映画『マイマイ新子と千年の魔法』から名づけられた「防府みそ焼きマイマイ」

山口県防府市は県央に位置し、日本最古の天満宮や周防国分寺など歴史的遺産や、古きよき文化や食品が受け継がれているまち。

はじめて聞く人は、「防府みそ焼きマイマイ」って一体なに!? と思うかもしれないが、見た目は焼きうどん風。最大の特徴は、ソースの代わりに「もろみ味噌」で味付けし、鉄板で香ばしく焼き上げていること。

そして地元でよく食されている「魚ロッケ」(魚肉のすり身にタマネギ、ニンジンなどの野菜をみじん切りにしたものを混ぜ揚げたもの)を上にのせて食べるのがお決まり。一口食べると、口いっぱいに香ばしい「もろみ味噌」の風味が広がる。「山口の美びぃくぅ食グランプリ大会」で優勝、山口県主催「B級グルメ大会」で優勝実績もあるご当地グルメ。

2011年に、市内の食品製造業者や飲食店、商店街、商工会議所、市役所が、「ほうふB級グルメ開発会議」を結成し同メニューを考案。防府では、昔から低塩で麹をたっぷり使う麦みそが食されてきたことに着目。麹の量が多いため、香りも甘みも強いのが特徴。「防府みそ焼きマイマイ」は、この麦みそに使う麦麹をたっぷり使った「もろみ味噌」(おかずみそ)を使用することを定義にしている。

「防府みそ焼きマイマイ」の「マイマイ」は、防府市出身の芥川賞作家、高樹のぶ子氏の自伝的小説をアニメーション映画化した『マイマイ新子と千年の魔法』からつけられた。

マイマイとは、山口県の方言で「つむじ」を意味し、うどんと「もろみ味噌」をつむじの渦のように混ぜ合わせることから、「マイマイ」という名がつけられた。片淵監督は、放映終了後も何度も防府のまちを訪れ、ファンと映画の舞台を歩くというイベントを度々開催。「防府みそ焼きマイマイ」は、ファンミーティングの際にも提供された。「ほうふB級グルメ開発会議」のメンバーは、「ブームで終わらせず、 食文化として定着させたいと意気込む」。

【防府みそ焼きマイマイの定義】
①うどんを使う
②もろみ味噌を使う(防府産)
③魚ロッケを使う(防府産)

【提供店舗】
● CafeGlebe
(天神1-10-27)0835-28-7860
●北京菜館 天香茶屋
(天神1-6-6)0835-25-9990
●居酒家・黒
( 車塚町 3-36)0835-28-7445
●おこいさん
(宮市町6-18)0835-22-0340

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