【ご当地味噌グルメ】一皿で栄養満点◎徳島家庭料理「おみいさん」

「おみいさん」とは、里芋や大根が入ったみそ味の雑炊で、徳島県民が昔から慣れ親しんでいる家庭料理。家庭によって味や具が異なり、雑炊といいながら、汁気がないのが特徴。米が貴重だった時代、豊富に採れる大根や里芋でかさを増して食べたのがはじめというが、非常に栄養バランスがとれていて、先人の知恵がたっぷりと詰まった一品。みそとごはんという最高の組み合わせに野菜をたっぷり加えるため、ビタミン・ミネラル・食物繊維などが手軽に摂取できる。

おみいさんの「お」は尊敬語、「みい」はみそ、「さん」は「お」と同じ尊敬語。「おまめさん」「おいもさん」と同様、愛着を込めて呼ばれている。「みそ入り」からきたという説もある。つくり方は簡単。米を洗ってざるにあげ、里芋、大根、大根菜を切り分けておく。だし汁に米と野菜(大根菜は後)を入れて火にかけ、沸騰したらみそをかたまりのまま数か所に置き、蓋をして弱火で30 分。炊き上がったら、かき混ぜて少し蒸らして完成。体にも財布にもやさしい一品。食べ過ぎたり外食が続いたりで、体をリセットしたいときなどに最適。

Omiisan, a specialty of Tokushima Prefecture, is a nutritionally well-balanced rice soup
made with taro, radish, and miso.

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