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【基礎編】味噌の種類を徹底解説!色による分類

味噌の原料は大豆・麹・食塩と、とてもシンプルですが、一口に味噌といってもたくさんの種類があります。原料や配合、環境、水質、微生物の働きなど、さまざまな条件が複雑に関わり合うことで、全国津々浦々、個性豊かな味噌がつくられているのです。

味噌には、原料、色、味、産地等さまざまな分類方法がありますが、今回は「色による分類」についてご紹介します。

ざっくり分類すると、白味噌・淡色味噌・赤味噌

手前から淡色味噌、白味噌、赤味噌

味噌は、出来上がりの色によって白味噌・淡色味噌・赤味噌に分けられます。一般的に見た目で白っぽいものを「白味噌」、赤っぽいものを「赤味噌」と呼び、白と赤の中間くらいが「淡色味噌」となります。

しかし、明確な区切りはなく、白味噌と赤味噌の定義は地域によっても異なります。たとえば関西でいう「白味噌」は、淡いクリーム色っぽい色の味噌を指しますが、関東では「淡色味噌」を「白味噌」と表現する場合が多いです。

また、赤味噌の中には、東海豆味噌など黒に近い色味のものもあるなど、それぞれ色の幅も広いのです。

注目すべきは「熟成期間」

こうした色の違いが出るのは、主に発酵・熟成中に起こる「メイラード反応」(アミノ・カルボニル反応)によるもので、熟成期間が長くなるほど味噌は赤く(濃く)なります。メイラード反応とは、味噌中のアミノ酸と糖が反応して、褐色の色素に変化すること。メイラード反応が十分に起こった味噌ほど、色が濃くなっていきます。また、醸造中の品温が高いほど、色が濃くなる傾向があります。

味噌の色の濃さは、このメイラード反応によってつくられる褐色色素「メラノイジン」により影響されます。メラノイジンは、強力な抗酸化作用をもつとされ、にわかに注目されている成分です。

白味噌は美しい明るい色を大切にするため、大豆を蒸さずに煮る「煮熟法」を用いて、褐変の原因となる糖などの水溶性成分を取り除くのに対し、赤味噌は蒸す「蒸熟法」が用いられるなど、つくり方も多少異なります。

迷ったら、色の違いで選べばOK

一般的に、白味噌はまろやかですっきりとした甘さがあり、赤味噌はコクと旨味が増して、奥深い味わいになります。風味も使い方も全く異なるため、うまく使い分けると◎。

説明が少々ややこしい味噌の「色の違い」についてご紹介しましたが、結論、自分軸で選べばOK! 迷ったら色の違う味噌を2、3種類選んで常備しておけば、お味噌汁や調理のバリエーションがぐんと広がること請け合いです。

また、色や風味の違う味噌を合わせると、お互いにない味を補い合い、より深みのある味わいになります。季節や気分によって配合を変えるなど、“オリジナルブレンド”を楽しんでください。

【参考文献】
『みそ文化誌』(発行/全国味噌工業協同組合連合会)
『みそ知り博士のQ&A50』(発行/みそ健康づくり委員会、監修/中央味噌研究所)
『みそを知る』(発行/みそ健康づくり委員会、監修/中央味噌研究所)
『みそサイエンス最前線』(発行/みそ健康づくり委員会、監修/中央味噌研究所)
『新・みそ技術ハンドブック 付 基準みそ分析法』(発行/全国味噌技術会)
『発酵食品学』(発行/講談社サイエンティフィク、編著/小泉武夫)
『発酵と醸造 味噌と醤油 ─製造管理と分析─』(発行/朝倉書店、編著/東和男)
『味噌力』(発行/かんき出版、著者/渡邊敦光)
『味噌をまいにち使って健康になる』(発行/キクロス出版、著者/渡邊敦光)
『味噌大全』(発行/東京堂出版、著者/渡邊敦光)
『みそを学ぶ』(発行/東京味噌会館)
味噌伝道師 MISODO(本名:藤本智子)http://misodo.co.jp/
株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。



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