【ご当地味噌】全国シェアの約50%!存在感抜群&とにかく万能な信州味噌

信州味噌とは

信州味噌は、美しい光沢と鮮やかな山吹色、すっきりとした旨味と豊かな芳香が特徴の米味噌です。今や全国各地で愛されており、全国シェアの約50%を占めています。一口に信州味噌といっても、長野県には味噌蔵が100社以上あり、蔵元によってさまざまな色や味わいの味噌が生産されています。

信州味噌の歴史

信州味噌は、鎌倉時代の僧・心地覚心が、味噌づくりを広めたことに始まるという説が有力です。そして、時は流れて戦国時代、甲斐国の武田信玄が大豆の増産と味噌づくりを奨励し、信州味噌の基盤をつくりました。

信州味噌が全国に広まる契機となったのが関東大震災で、関東エリアの味噌製造業者も壊滅的な被害を受けたため、救援物資として信州味噌が大量に被災地へ送り込まれました。淡白で上品な味わいの信州味噌は、関東の人々に大好評。以来、信州味噌は関東地方に定着し、その後、全国に市場を拡大しました。

存在感抜群&とにかく万能

信州エリアは、澄んだ空気ときれいな水に恵まれた自然豊かな場所です。また、昼夜通し寒暖の差が激しい気候であることも、味噌づくりに最適とされる所以です。信州味噌は、素材の味を生かすシンプルな味わいですが、味噌そのものの存在感も抜群。とにかく万能で、合わない食材は皆無といっても過言ではありません。

【参考】
『みそ文化誌』(発行/全国味噌工業協同組合連合会・中央味噌研究所、編集/みそ健康づくり委員会)
『味噌大全』(発行/東京堂出版、監修/渡邊敦光)

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