麹屋もとみやの直売店「SHIMONO528」がリニューアルオープン!

岩手県八幡平市にある「麹屋もとみや」は、1930年に創業した老舗の麹屋。2022年8月、新たに「SHIMONO528」として直売店をリニューアルオープン。同店こだわりの味噌をはじめ、味噌や麹を使用した加工品、厳選した地元の銘品を多数取り揃えています。

リニューアルのコンセプトは、“ハッとする ホッとする”。ハッとするような新しい商品を提供するだけでなく、ホッとくつろいでいただきたいと随所に工夫が凝らされています。

昔、八幡平市には麹屋が2軒あり、同店は市内の下の方に位置するため、通称“下の麹屋”と呼ばれていたことから「SHIMONO528」と命名。「528」は、「麹屋」を表しています。一見、オシャレで今風の屋号ですが、従来のお客様も大切にしたい、奇抜にはしたくない、という思いが込められています。

看板商品「生きているこうじみそ」

看板味噌「生きているこうじみそ」は、甘口(一升四合入れ)、中辛(一升入れ)、辛口(六合入れ)の3種類。大豆は岩手県産の「ゆきほまれ」「ミヤギシロメ」等の大粒白目大豆、米は岩手県産の「ひとめぼれ」を使用するなど、地産地消にこだわっています。

八幡平市は、冬は雪深く、夏でも冷涼な気候。伝統的な醸造方法で味噌を仕込み、およそ2年かけて発酵・熟成させることで、温暖な地方の味噌とはまた違う、この土地ならではの味わいに仕上がります。発酵に時間をかけることで、香り高く、まろやかで上品な味わいが醸し出されます。豚汁やきゅうりに味噌をつけるシンプルな食べ方がおすすめです。

大人気の味噌を使用したシュークリーム

地元のフランス菓子専門店「ブール・ドゥ・ネージュ」とコラボした「麹屋シュー」は、店頭に出すとすぐに売り切れてしまうほど大人気。店頭での販売ほかECサイトでも購入できますが、1週間に20セット(1箱5個入り)の限定販売です。

シュー生地の上に味噌を混ぜ込んだ生地を乗せて軽く焦がすことで、香ばしい味わいに。さらに、トッピングされた大豆のほろほろ食感が新感覚。ぎっしり詰まったふわトロのカスタードにも、隠し味で味噌が入っています。一番人気の「生きているこうじみそ(中辛)」を使用し、甘さを邪魔しないよう試作を重ねて仕上げたという一品です。

テイクアウトのおすすめ新メニュー

リニューアルを機に、新しい目玉として誕生した注目のメニューをご紹介します。

528バーガー・Misoyバーガー

「528バーガー」は、希少な「いわて短角牛」と塩麹をパテに練り込んだもので、「Misoyバーガー」は、代替肉として注目されている大豆ミートをパテに使用しています。バンズは、麹入りでもちもちフワフワの食感が特徴。また、デミグラスソースにも味噌を混ぜ込んでいるほか、トマトやレタスは地元の野菜を使うなど、地産地消にもこだわった一品です。

くるみ味噌つけたんぽ

「くるみ味噌つけたんぽ」は、地域の食文化や郷土料理に造詣の深い「岩手県食の匠」に認定されている泉山信子さんの指導のもと、地域に愛され続ける味を継承。昔から稲刈りが終わると“秋じまい”といって、新米を蒸してつぶし、杉の棒に巻いて焼いたきりたんぽに味噌を塗って食べる風習があったそうです。昔ながらのファストフードを残していきたいと、テイクアウトメニューに新たに加わりました。

【麹屋もとみや SHIMONO528】
岩手県八幡平市寺志田165-28
TEL/0195-72-3663

※SHIMONO528の商品は、ECサイトでも購入可能です。

文/秋山昭代

関連記事

  1. 美噌元・横井伸仁さん「ストレスフルな時代だからこそ、味噌汁をもっと楽しんでもらいたい」

  2. みそ・蔵カフェ

    【味噌の店】高岡「みそ・蔵カフェ」 味噌と麹の絶品あったかお昼ごはん

  3. 伊達武将隊とコラボで芋煮イベント「仙台みそフェス2023」開催

  4. 【味噌の店】豊後のヘルシー郷土料理「やせうまだんご汁」大阪で食す

  5. 【ご当地味噌グルメ】太宰治も好んで食べた下北のご当地グルメ「みそ貝焼き」

  6. 【味噌の店】魚と味噌と日本酒にこだわり 新宿御苑 居酒屋 こころむすび