「茶節」は、鹿児島(指宿市一帯を中心とした薩摩半島南部)の郷土料理で、二日酔いや疲労回復に効果があるとして、昔から地元で愛されてきました。山川水産加工業協同組合から販売されている「鰹茶節」セットには、指宿産の本枯鰹節と麦味噌が小分けになっているので、手軽に茶節を飲むことができます。本場の味を楽しみたい方に最適な茶節セットです。
麦味噌と鰹節で手軽に栄養補給
「茶節」とは、時間がない時の味噌汁の代わりや、畑仕事の3時のお茶休みにも飲まれてきた鹿児島の伝統的な郷土料理です。鰹節に麦味噌を入れて、熱々の緑茶を注ぎよくかき混ぜたら茶節の完成。それぞれの栄養を一度に摂取できるので、忙しい朝や二日酔いの時にもおすすめです。
九州麦味噌は、大豆よりも麦の割合が多く、淡色で甘口タイプが主流です。特に南九州は、味噌も醤油もより甘味が強いのが特徴。麦麹独特の爽やかな風味で鰹節との相性抜群です。味噌(粒味噌の場合)は、大麦や裸麦の「黒条線」が残って見えるので、見た目でもわかります。
生産量日本一!指宿産の本枯本節を使用
指宿市は、鰹節の日本三大生産地(指宿市、枕崎市、焼津市)の一つです。特に指宿市は、鰹節の最高級品“本枯本節”の生産量が多いことで知られています。
指宿鰹節は、乾燥させた荒節をさらにカビ付けと天日干しを繰り返して完成させます。荒節まで4週間、本枯本節はそこからさらに5か月もかけて昔ながらの伝統的な製法でじっくりと仕上げています。
「手間ひまかけて丁寧につくられた鰹節を気軽に食べてもらいたい、と地元の味噌メーカーに協力してもらい完成した本場の味を楽しめるセットです。繊細な味で口溶けするような本枯本節と九州の麦味噌をぜひご賞味ください」と山川水産加工業協同組合の増永昭仁さん。
「鰹茶節」は、道の駅「山川港活お海道」、JA鹿児島・農畜水産物直売所内「おいどん市場与次郎館」の他、ふるさと納税の返礼品や物産館等で購入できます。
文/秋山昭代