【寄稿】ミソをつけないように・・・

「もろきゅう」や生野菜を食べる時に合う味噌はないかと探していたところ、JR新橋駅近くの岡山県のアンテナショップに「金山寺味噌」があると知り、先日、立ち寄って買ってきた。岡山県備前市でつくられている「きび紅麹入り・桃太郎金山寺味噌」、これがなかなかオツなのである。

会社勤めのときは、有楽町のガード下の焼き鳥屋にしばしば通っていた。酒のつまみの定番は、味噌煮込み、焼き鳥は味噌だれ、生キャベツもいつも味噌で食べる。

オギャーと生まれた時から味噌大好き人間だったようだ。子どもの頃の朝食もごはんに味噌汁、結婚してもその習慣は変わらない。後期高齢者になっても健康でいられるのは、「ごはんに味噌汁」のおかげと信じている(お酒も含むが)。

会社をリタイアして二十年。夫婦二人で日曜日的な毎日を送っているが、朝食をつくるのは私の担当になった。妻曰く「頭の体操になる」。

なるほど、味噌汁に何を入れるか、おかずは何にするかなどと考え、手を動かして料理をし、食卓に並べるなど、頭を使ってやらなければならないことはたくさんある。

味噌汁に豆腐とわかめは必ず入れる。しかし肝心の味噌は定番という味噌がない。「八丁味噌」が好みだが、溶かすのに時間がかかるので敬遠しがち。合わせ味噌がおいしいと聞き、白味噌と赤味噌を混ぜている。

しかし、どの味噌がいいのか、あまりに種類が多く、いまだに決まっていない。いろいろな味噌を試してみるのも、味噌汁づくりの楽しみの一つになっている。

さて、明日はどんな味噌汁ができるか? どんな朝食になるか? 朝食づくりで「頭の体操」。元気な「光輝高齢者」を目指して、ミソをつけないようにがんばろう。

久保田ひと工房・代表 久保田章

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