MISO POTA KYOTO・床美幸さん「スープ? みそ汁? 新ジャンル確立」

「みそポタ」とは、みそ汁をポタージュ状にしたもので、カラフルなスープはみそ汁らしからぬビジュアル。具材がたっぷり溶け込んだポタージュのような濃厚さと、慣れ親しんだみその 旨味を絶妙にブレンドした新スタイル。今年3 月、京都に「MISO POTA KYOTO」がオープンし、話題になっている。女将の床美幸さんに話を聞いた。(聞き手/ ミソガール・藤本智子)

お店をオープンしたきっかけは?

仕事に没頭し、食をおろそかにしていた20 代後半に体調を崩して数回入院。30 代で立ち上げた人材サービス事業をやっていく中で、体調不良の人があまりにも多い現実から「食」の大切さを痛感。きちんと栄養があって、体にやさしいみそを使ったファストフードをつくろうと一念発起。人材サービス会社の社長を辞めて、京都でお店をオープンすることに。昨秋、計画を立て始めて以降、みそメーカーさんはじめ、たくさんの方の協力があり、無事にオープンさせることができました。

みそポタの魅力とは?

素材の栄養をまるごと取り入れる「ホールフーズ」という概念のもと、具材を丁寧に下ごしらえし、みそで味つけしました。安心安全は大前提、使う食材は可能な限り有機原料にこだわっています。ふんわりなめらかなポタージュは、美しい自然の色、濃厚な味わい、心地よい食感が特徴。とろみのある汁が「ポタリ」と落ちる癒しの音感にちなんで、「みそポタ」と名づけました。

どんな方に飲んでほしいですか?

みそ汁はどなたにも万能ですが、忙しくて時間がない人ほど、みそポタを活用いただきたい。みそ汁が好きでも、飲む機会が減っている昨今。和食以外のメニューとも組み合わせやすく、見た目も華やかなので、いろいろなシーンで楽しんでいただけると思います。

反響はいかがですか?

まだまだこれからが勝負ですが、手応えは感じています。7 月24 日には、京都2 号店となる高辻店も無事オープン。京都でスタートしたのは、京都が常に伝統に革新を加えている場所柄で最適と考えたからですが、今後は東京出店も考えていきたいです。一番人気は、豆腐と麦みそをメインとした「はじまりの白」。シンプルでありながら、どこか懐かしくほっこりとした味わい。野菜の旬に合わせ、メニューを変えています。

これからの夢を教えて!

日本が誇る究極のスローフード「みそ」を素早く手軽に飲める「みそポタ」を、「最強のファストフード」にすることです。みそポタが、みそ汁を飲む文化を100 年先に残すきっかけにできるよう、これからも新しいみそ汁を提案し、人々の健康に貢献していきたいと考えています。

【MISO POTA KYOTO 京都本店】
京都市中京区六角通富小路東入 大黒町88 番地1 階
TEL/075-754-8630

【MISO POTA KYOTO 高辻店】
京都市下京区高辻通新町西入堀之内町272-7 日宝京都3号館1F
TEL/075-741-6567

Miyuki Toko opened MISO POTA KYOTOthis March in Kyoto. Miso Pota are pureed miso soups, made with carefully selectedingredients, that are rich and colorful and don’t quite look like miso soups. Her goal is to make Miso Pota thebest fast food in Japan.

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