鍋が恋しい季節になってきました!みんなでワイワイ鍋をつつくのは、この季節の醍醐味。鍋のまわりにみそを塗りつけ、牡蠣と豆腐や野菜などを煮ながら食べる「牡蠣の土手鍋」はインパクト絶大、みそ鍋を代表する一品です。
ところで鍋料理って一体いつから食べられているのでしょう? その歴史を調べてみました。鍋料理は、古代からあったものの、その歴史が花開いたのは江戸時代後期とか。囲炉裏にかける大鍋に対して、食卓に持ち出し、少人数で食べる鍋料理を「小鍋立て」といい、これが現在の「鍋料理」のルーツ。身近な食材を用いた便利な調理法として、全国各地に広がり、個性豊かな鍋が誕生していったそうです。ちなみに、明治時代に大流行した牛鍋(すきやき)も、もともとはみそ味でした。
戦国武将も楽しんだ「汁講(しるこう)」とは、主宰者が鍋と酒を用意し、客人がごはんを持参して、鍋を囲んで酒を酌み交わす宴。豪華ではないけれど心のこもったホームパーティーのようなもので、人々は「汁講」を開いて歌ったり踊ったり…、楽しい時間を過ごしたそうです。
最近では、トマトやチーズが入った洋風鍋や、かわいくデコレーションされたデコ鍋など、驚きの鍋料理も流行していますが、ひとつの鍋を囲み、人々が交流できるという点は、今も昔も変わらぬ鍋の魅力ですね。
女子が集まると途端に「恋バナ」で盛り上がるのがお決まりですが、みそファンの方は「みそバナ」もどうぞ。あなたの彼の好みのみそは? 東北ならキリッとした赤みそ、東海ならパンチのある赤だし、九州なら甘口の麦みそ? 煮込めば煮込むほどコクが出るみそ鍋パーティーで盛り上がりましょう!