みそまるが繋ぐご縁~横浜市立羽沢小学校3年1組の味噌活~

みそまるマスターの秋山昭代です。

2024年9月27日、横浜市立羽沢小学校にてみそまるワークショップを開催しました。

3年1組担任の斎藤里歩先生から「子どもたちが作った味噌を使って、みそまるを作りたい」とSNSを通じてお問い合わせをいただいたのがご縁の始まり。「総合的な学習の時間」の一環で、味噌汁作りをされている中でみそまるに興味を持っていただきました。

羽沢小学校の周りは、キャベツをはじめ多くの野菜畑に囲まれています。「地域で生産されているおいしいものを、地域の方に味噌汁にしてふるまうことで、地域の食べ物の魅力を多くの方に知ってもらいたい」という子どもたちの思いをもとに、その都度クラスで意見を出し合いながら学習活動を進めているそうです。

また、年度初めに決めるクラス目標も「おみそしる」の頭文字をもじって児童たちが考えて決めたそうで、かなりの味噌好きが集まっている模様!

味噌汁の研究をするにあたり、まずは身近な学校給食の栄養士の先生に、給食で使っている地場産野菜や味噌、だしのことを教えてもらうところからスタートしたそうです。それから、同じ神奈川区内にある日本味噌さんにクラス全員で出掛けて、味噌の種類や作り方を教えてもらい、学校に帰ってから自分たちでも実際に味噌作りを体験しました。

また、夏休み前にはキャベツ作りにも挑戦。購入した味噌を使ってキャベツの味噌汁を作って先生方に食べてもらうなど、味噌やだしの研究と味噌汁作りを進めていったそうです。

そして、いよいよワークショップ当日の9月27日。

自家製の米味噌を使用し、6つのグループに分かれて1人2個ずつのみそまるを作りました。保護者数人の方にお手伝いとして参加していただき、校長先生をはじめ他の先生方もみそまるに興味津々で入れ替わり立ち替わり覗きに来てくださったのもうれしかったです。

児童の皆さんは、事前によく勉強してくれていて、みそまるの作業自体スムーズに取り組めました。2コマ続きの授業でしたが、集中して楽しんでもらえたと思います。

授業の終わりには、折り紙や空き箱でつくったみそまる、メッセージをもらって感激!

その後も、児童の皆さんのふりかえりノートや年賀状を送っていただいたり、学習の様子を報告してくださったりと、今も斎藤先生や児童の皆さんとの交流が続いています。

12月には、横浜市内の教員を対象とした研究授業が開催され、会場となった羽沢小学校では3年1組を中心にみそまる試食会を実施。ウェルカムドリンク代わりに来場した方々に大鍋2つ分の味噌汁のほか、その場で飲めない方のために100人分のみそまるを用意し、大変好評だったそうです。

また、今年度最後の授業参観の際には「はざわすごろく」と題した掲示物で1年間の学習の流れを保護者の方に報告。児童が先生役となり、保護者の方と一緒にみそまるを60個つくったとのこと。

2年生の頃から町探検などでお世話になったお店や地域の方を数えたら100人にもなったとか。その方たち全員に手分けをしてお礼の手紙と「おみそブック」、ギフトラッピングしたみそまるをお渡しして、1年間の目標の締めくくりができたそうです。

「これで1年間の学習は終わりになりましたが、来年はみそまるクラブを創設したいと盛り上がるほど、味噌やみそまるを通じてクラスの団結が高まりました。また学校外のプロの方に指導してもらうことで本物を知ることが出来たり、地域の方とのかかわりを通じて羽沢でつくられた野菜のおいしさを再発見したり。地域の方や先生方に味噌汁を飲んでもらっておいしいと言ってもらうことで、大きな達成感を得ることができました」と斎藤先生。

未来を担う子どもたちが味噌やみそまるに興味を持ってくれて、みそまるマスター・みそソムリエ冥利に尽きるとてもステキな出会いでした。みそまるが繋ぐご縁に感謝です。

文/秋山昭代

画像提供/横浜市立羽沢小学校

関連記事

  1. 【告知】1月29日(日)親子で楽しくウェルビーイング!DEARWELL祭

  2. 全労済×一日お母さん大学in静岡

  3. GENMAI × MISO「発酵フェスタ」で「みそまるトークショー」

  4. 和食会議

    和食会議出前授業・新宿区立落合第五小学校「覚えてるよ、おみおしるー!」

  5. YGM 味噌汁

    創作みそ汁専門店MISOJYUとコラボ「『#YGM』オシャみそ汁講座」開催

  6. 「マルサン感謝祭」食育ワークショップ