全国味噌鑑評会 今年も、栄えある日本一の味噌が決定(2017)

一般社団法人中央味噌研究所は、毎年、その年の「日本一の味噌」(農林水産大臣賞受賞味噌)を決定する「鑑評会」を行っている。「鑑評会」は、味噌の品質と技術の向上を目指すことを目的に始めたもので、今年で60 回目を迎える。今年も個性あふれる全国の力作味噌436 品が出品された。

審査長の柏木豊東京農業大学教授を含む、味噌の官能に優れた専門家27 人が、色、香り、味、組成を総合的に審査して採点。11 月16 日に都内で行われた表彰式では、最高賞の農林水産大臣賞をはじめ、食料産業局長賞、全国味噌工業協同組合連合会会長賞など各賞が授与された。また今年は、地域特産の味噌や玄米麹を使った味噌など、新しいタイプの味噌も多く出品され、今後どんな味噌が誕生するのかにも、期待が高まっている。

農林水産大臣賞(日本一の味噌)に選ばれたのは、西京味噌「西京白みそ 月」、ハナマルキ「おかあさん」、小川醸造場「信州まるこ味噌 極醸」、あおき味噌「深雪 みそ」、松亀味噌「天然醸造 赤粒」、大分みそ協業組合「フンドーキン生詰無添加麦みそ」の6 品。

松亀味噌の木下吉信さん(写真)は、「23 年ぶりの受賞で、社員一同とてもうれしく思っています。モットーは愛情込めた味噌づくり。おいしい味噌をつくるには、原料の厳選から処理に加え、発酵・熟成を丁寧に行うことが大切です。今年の夏は例年より涼しかったため、熟成させる場所を変えるなどして鮮やかな色調になるよう工夫しました。これからもがんばっていきたいと思います」と、意気込みを語った。

小川醸造場の小川泰祐さんは、「ポリシーはきめ細かい味噌づくり。色を抑えながら、酵素力価のバランスに注意した麹づくりを心がけています。また今回の出品味噌は、自家栽培の大豆を使用しました。妻と2 人で味噌製造を営んでいますが、5 年ぶり2 度目の受賞で家族一同、大変喜んでいます」と、笑顔でコメントした。

審査長・東京農業大学教授の柏木豊さん

右:松亀味噌 工場長・木下吉信さん
左:松亀味噌 係長・久保田貴さん

Zenkoku Miso Kanpyokai, the annual miso of the year contest held for the improvement of the quality of miso and its production techniques, awarded this year’s winners, six excellent miso chosen out of 436 miso.

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