埼玉県秩父市にあるみそぽてと本舗は、みそポテトを専門に製造販売している食品メーカーです。みそポテトとは、秩父を代表する郷土料理で、ふかしたジャガイモの天ぷらに甘めの味噌だれをかけたもの。 小昼飯(こぢゅうはん)と呼ばれる、農作業の合間や小腹が空いたときに食べる郷土料理として古くから親しまれてきました。
カリッとしてホクホクのみそポテト
みそぽてと本舗のみそポテトに使われているジャガイモは、ホクホク食感が合う男爵いもです。衣は厚めにすることでたれが良く絡み、冷めてもおいしく食べられるように工夫されています。
オリジナルの味噌だれは、お子さんも食べられるように甘口に仕上げられています。隠し味として一味唐辛子が入っているので、後を引くおいしさ。スーパーの総菜コーナーや出張販売等で調理済のものを手軽に購入することができ、ご自宅で簡単に調理できる冷凍食品も取り扱っています。
日本で唯一のみそポテト専門店「みそぽてと本舗」
みそぽてと本舗の前身である新井肉店は、1973年に秩父市で創業した町のお肉屋さんで、精肉以外にも肉団子や唐揚げなどと共にみそポテトを販売していました。1995年から冷凍食品開発部門を立ち上げ、冷凍のみそポテトを販売開始したことで遠方への販路も拡大しました。
2009年に秩父で開催された「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」にみそポテトを出品すると、地元票にも後押しされて見事優勝！ 翌年にはみそポテト専門店として現在の社名に変更し、スーパーや飲食店、イベント向け等の業務用を主力として、一般家庭向けにも冷凍みそポテトを製造販売しています。
「昨年からキッチンカーを導入して、イベントにも積極的に出店しています。アツアツのみそポテトを食べられるので、ぜひ立ち寄ってください」と代表取締役社長の新井真さん。
手軽に配れる新しい秩父土産「みそぽてち」
2023年12月に発売開始したチップス状のスナック菓子「みそぽてち」では、スナックを味噌だれにディップして食べるという、新しいみそポテトの楽しみ方を提案しています。味噌だれは、みそポテトと全く同じ味噌だれ。
パッケージは、秩父市公式キャラクターの「ポテくまくん」を前面に押し出したオリジナルデザインが特徴。ポテくまくんは、みそポテトをモチーフにしていて、みそポテトの食べ過ぎで頭から味噌だれがにじんできてしまったのだとか。パッケージのかわいさに加えて、手軽に配れるお土産として重宝されていて、売れ行きも好評だそうです。みそぽてちは、秩父エリアの土産店や道の駅、ECサイトなどで購入可能です。
【みそぽてと本舗】
埼玉県秩父市栃谷44－1
TEL／0494-25-0030
文／秋山昭代
