小学6 年生の松井遥香さんは、史上最年少11 歳で「第6 回みそソムリエ認定講座」(一般社団法人東京味噌会館・みそソムリエ認定協会主催)の認定資格を取得。遥香さんの父・松井健一さんは1991 年より中国・大連で味噌製造を行う大連松井味噌有限公司の代表。幼い頃から自社工場で研修を受けてきた遥香さん、現在は3 言語(日本語、中国語、英語)を駆使し、中国、香港、ASEAN 諸国の展示会や味噌仕込み教室で通訳として活躍中だ。(聞き手/ ミソガール・藤本智子)
どんな小学校生活を送っていますか。
昨年秋まで、中国大連市の日本人学校に通っていましたが、現在は英語をもっと勉強するために、香港のDELIA INTERNATIONAL SCHOOL に留学中です。インターナショナルスクールなので、いろいろな国の友だちがいます。最近は韓国人やインド人の友だちもできました。学校の休み時間におしゃべりをするのが楽しいです。本が好きで、東野圭吾や宮部みゆき、シャーロックホームズや中国の歴史小説を読むことが多いです。
みそソムリエ合格おめでとう! 勉強は大変だった?
ありがとうございます。「みそソムリエ」の勉強は大変でしたが、ひたすらノートに書いて覚え、わからないところはお父さんやお母さんに教えてもらいました。お母さんは中国人で、外国人初の「みそソムリエ」です。実技試験は何回も食べて味を覚えました。筆記試験は自信がなかったので、合格を聞いてほっとしました。家族や友だち、先生など、周りの人たちが合格を一緒に喜んでくれて、とてもうれしかったです。
普段はどんな「味噌活」をしていますか。
お料理はよくしていて、お父さんは豚汁が好きなのでいつもつくってあげます。わが家はお鍋も味噌味です。夏休みには工場に入って実際に味噌づくりの仕事をしたり、中国人向けの味噌仕込み教室や展示会で通訳をしたり。私が子どもなので、みんな「すごいね」と言ってくれてうれしいです。お父さんやお母さんみたいに、もっと上手に説明できるようになりたいです。
中国や香港では味噌はどんな風に食べられていますか。
中国や香港では、味噌汁にして食べることが少なく、生の野菜につけて食べたり、炒め物の中に入れたりして使うことが多いです。私は辛くて食べられませんが、味噌にニンニクや唐辛子を入れたものも多いです。
みそソムリエとしてどんなことにチャレンジしたい?
昔と比べて、海外で味噌を食べる人が増えてきているので、もっといろいろな国の人に味噌の良さを伝えていきたいです。海外に住んでいるからこそより強く感じますが、日本食は本当においしいです。その代表ともいえる「味噌」を世界の人に伝えることができてうれしいです。日本中には私の知らない味噌や味噌料理がたくさんあるので、これからもっともっと勉強していきたいです。
Haruka Matsui, a sixth grade elementary school student, is the youngest ever miso sommelier. Her father is a president of a miso manufacturer in China and she has studied miso since she was a little girl. She is trilingual and takes part in events such as exhibitions and miso making workshops as an interpreter.