アイデアは日々の生活から ポスト味噌汁!?

歌う味噌屋の若旦那こと、酒井雅敏です。

最近は何かと味噌が話題になることも多いのですが、かといって大幅な生産量の改善には至っていないのが歯がゆいところ。そこで今回は、長年味噌の問屋業を担ってきた立場から、2つの解決策を提案したいと思います。

解決策その1は、味噌汁の「ファーストフード化」です。「味噌汁を食べたいけれど、食べる機会がない」という人があまりに多く、非常にもったいなく思っています。お箸を使わずに、おにぎりと味噌汁をささっと簡単に食べられるお店があったらいいなと思います。忙しい朝や小腹が減ったおやつの時間、ドライブ中…と、いつでも味噌汁が飲めたら最高ですよね。

解決策その2は、業界をあげて「ポスト味噌汁」になり得るメニューの開発が急務です。いうまでもなく、味噌汁以外にも炒め物、煮物、和え物など、味噌の汎用性の高さは抜群です。テレビや雑誌でも、味噌汁以外のレシピがたくさん紹介されています。しかし、まだまだ「味噌は味噌汁のみ」という人が多く、インパクトのある提案が必要でしょう。

故東久邇宮盛厚殿下は、「発明には上下の別はない。ノーベル賞を百とるよりも国民一人ひとりの小発明が大切だ。うまい味噌汁を考えた人には文化勲章を与えよ」というお言葉を残されています。味噌汁はたとえの一つで、素晴らしいアイデアは日々の生活の中から生まれる、というメッセージだと思います。

皆さんも、未知なる可能性を秘めた味噌の使い道を模索し、みんなで「ポスト味噌汁」を発明しませんか。ちょっと想像を膨らませてください。ひょっとしたら、食べる以外の分野も考えられます。発酵の技術は、食以外にもさまざまな分野で活用されていますし、たとえば、「麹」などは、化粧品の原料にもなっています。

実際に味噌には、美白効果や美肌効果があるという研究データもありますし、味噌入りの化粧品や入浴剤が当たり前になる時代がくるかもしれません(現時点では、味噌を塗った場合の研究はなされておりません)。ダイエットや健康というキーワードは、大事なポイントになるかと思います。今後、ますます味噌の効能が解明されることを願っています。

1965年東京都出身。大学卒業後、サラリーマンを経て、家業の味噌卸問屋「大塚青木商店」に入社、現在代表取締役。大塚の街興し組織「南大塚ネットワーク」代表を務める傍ら、歌手としても活動。テレビ出演やラジオのパーソナリティなど幅広く活躍中。