歌う味噌屋の若旦那こと、酒井です。
幼い頃は、祖母がつくってくれる味噌おにぎりをおやつに食べるのが日課で、味噌の倉庫でかくれんぼや鬼ごっこをして遊ぶなど、味噌に囲まれて育ちました。
将来は味噌屋になるものと思っていたので、父(現会長)に、「サラリーマンを辞めて戻ってきてくれ」と言われても、さほど違和感はありませんでした。それからあっという間の30年。昨年末、正式に後を継ぎ、三代目代表取締役に就任しました。
当社は、味噌メーカーと流通業者をつなぐ卸業が主事業で、一部、オリジナル商品も販売しています。そのほか、味噌メーカーの有志たちで、味噌普及団体「みそ知る会」を5年前に発足させ、定期的にイベントを開催するなど、味噌需要喚起の活動にも力を入れています。
そして、私のもう一つのライフワークは、「大塚の街の活性化」です。振り返ると、入社当時に父の勧めで地元の異業種交流会に入会したことが、一つの転機になりました。そこで出会った仲間たちと意気投合し、大塚を池袋や巣鴨に負けないくらいの街にしようと、「南大塚ネットワーク」を立ち上げたのは、2006 年のことでした。
「おおつか音楽祭」「夏のビアガーデン」「東京大塚阿波おどり」「大塚商人祭り」「七の市」など数々のイベントを企画、運営。ホームページで商店街や街の情報を伝えるほか、「大塚ものがたり」ブランドの開発など、ありとあらゆる手法で大塚の魅力を発信してきました。
おかげさまで、10年前に比べ、大塚の街はかなり賑わっていると実感しています。さらにもう一つ、歌手としての顔も持っており、「歌う味噌屋の若旦那」として知られております。大塚の応援ソングとしてCD を自主制作、イベントでPR していたところ、「ウェブクウ」(石原プロモーションの関連会社)の目に留まり、2010 年に全国デビューを果たしました。デュエットソングの相手を公募した際には、マスコミでも大きく取り上げられました。
今後も、本業の味噌卸に街興し、歌手活動など、すべてに全力投球していきます。味噌業界の発展にも貢献するため、「ジャパン味噌プレス」ともタイアップ。連載コラムでは日々の活動のことなどを紹介していきますので、よろしくお願いします。