蔵付き麹の発酵食品専門店「蔵工房うち山」がリニューアル

「蔵工房うち山」は、茨城県日立市にある老舗の味噌蔵・内山味噌店が運営する発酵食品専門店。“発酵に囲まれた新しい食習慣づくり”をコンセプトに、味噌や甘酒はもちろんのこと、蔵付き麹を生かしたプリンやラスク、ソフトクリーム、食パンほか、全国より厳選した発酵食品を多数取り扱っています。 今年、同社が創業150年を迎えるにあたり、旧店舗「みずきの庄」を「蔵工房うち山」にリニューアル。味噌の量り売りがメインだった店舗を全面的に改装し、雰囲気も一新。接触を極力避けるため、来店客自らが商品を選べるよう味噌をパッキングするなど、コロナ禍での新しい販売形態に移行しました。

内山味噌店こだわりの味噌は2種

「蔵工房うち山」で販売している味噌は、リニューアルを機に「内山みそ」と「みずき家宝みそ」の2種類に厳選。いずれも、米麹だけでなく大豆の一部も麹にして仕込む「古式大豆玉麹づくり」という、非常に手間のかかる製法でつくられています。

「内山みそ」は、国産米・大豆を使用し、比較的熟成期間が短く淡赤色の味噌で、創業以来変わらないすっきりとした味わい。「みずき家宝みそ」は、アイガモ農法で生産された茨城県産の米と、青森県産の大豆を使用したこだわりの味噌。米麹を贅沢に使用し、旨味だけでなく甘味のバランスのよい味噌です。

看板商品のみそプリン

2005年の販売開始以来、同店の一番人気は「みそプリン」で、完成までに3年もの月日をかけた本格派。無添加の純生クリームと、天然のバニラビーンズを使用するなど、こだわりの原材料を使用しています。

キャラメルのような風味に、ほのかに味噌の塩味と旨味が加わり、濃厚なコクを醸し出しています。甘さ控えめで、なめらかですっきりとした口どけが特徴。味噌を他の材料となじませるため、最低でも1日熟成させてから店頭に並べるそうです。

「チョコみそプリン(2月)」「桜みそプリン(3・4月)」「抹茶みそプリン(5・6月)」「かぼちゃみそプリン(9・10月)」など、季節限定商品もあります。

発酵の新たな食体験を提案

同社では、「蔵工房うち山」の他にも、味噌用の麹を乾燥させ培養を繰り返し採取した「天然酵母」を使用している食パン専門店「醸す生食パン工房 うち山」も運営しています。また、2022年9月16日から茨城県の取手市に、味噌や甘酒はもちろんのこと、蔵付き麹を生かしたプリンやラスク、食パンなどオリジナルの発酵食品を取り揃えた「発酵食品工房うち山」を新規オープン予定です。

「茨城の伝統食文化を守り、これからもおいしくて安心できるモノづくりを続けていきたいと考えています。そして、発酵食品が持つ潜在的な魅力を創造し、“発酵の新たな食体験”を通じてライフスタイルとして取り入れていただけたら嬉しいです」と笑顔で語る、代表取締役社長の内山庄栄さん。

「蔵工房うち山」の商品は、ECサイトでも購入可能です。

【蔵工房うち山】
茨城県日立市水木町1-12-16

文/秋山昭代

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