宮崎県にある早川しょうゆみそ株式会社は、美大生×官僚の「共創デザインラボ」とコラボし、同社で5年の開発期間をかけてつくられた麦味噌の「粉末みそ」をベースにした味噌茶漬けセット「おくりみそ」をリリースしました。コンセプトとデザインは3人の学生が主となって手掛け、およそ1年かけて開発した新商品です。
「粉末みそ」をベースにした味噌茶漬け「おくりみそ」
経済産業省と美大の学生がコラボし、デザインの力で地域課題の解決や地方創生の可能性を探るプロジェクト「共創デザインラボ」の中で、多摩美術大学や九州大学の3名の学生たちが同社の伝統や思いを知り、コンセプトやデザインを考えた商品です。
味は「麦麹かおるまろやか味噌茶漬け」「山椒芽吹く爽やか味噌茶漬け」「大葉と鰹節のあっさり味噌茶漬け」「昆布染み入る昆布味噌茶漬け」の計4種類で、全て同社の「粉末みそ」をベースにおよそ1年かけて完成させました。
おくりたいのは味噌という食文化
若い人たちの味噌離れを実感する半面、味噌好きな人は減っていないこと、また味噌の生産量も減っていることなどから、味噌をもっといろんな方に楽しんでもらいたいという思いで「おくりみそ」が完成しました。
「大切な人に送りたい健康的なギフトであるだけでなく、日本には大切にするべき発酵食文化があることが同時に伝えられる商品になりました」と取締役専務の早川薫さん。
「おくりみそ」は同社のECサイトのほか、「みやざき物産館KONNE」「新宿みやざき館KONNE」「田中徳兵衛商店・松屋銀座店」で購入することができます。
文/秋山昭代