2019年に上演し好評を博した日穏-bion-の舞台『オミソ』が今年再演。東京、宇都宮、富山で計19公演行われ、大好評で幕を閉じました。『オミソ』は、老舗味噌屋を舞台に繰り広げられる、笑あり涙ありのヒューマンドラマ。家族や仲間、地域の人々とのつながりの大切さを改めて感じる作品です。
今年で15年目を迎える「日穏-bion-」は、女優の岩瀬顕子さんが企画・脚本・出演、たんじだいごさんが演出をプロデュースする劇団。戦争や差別、介護など社会問題をテーマにした心温まる作品を多く制作しています。
http://bion.jp/
8月26日(土)の公演終了後、岩瀬顕子さん進行のもと、蔵代味噌代表・株式会社ジャポニックス社長の土屋勇蔵さん、味噌伝道師MISODO(藤本智子)が登壇し、トークショーが行われました。
https://www.kuradai-miso.com/
http://www.japonix.co.jp/
舞台『オミソ』の制作秘話や味噌の効能、オススメの味噌活など、3名の味噌談議は止まりません。お芝居を観て笑い、時には涙し、劇場が一つに。そして、その後の“味噌トーク”ということもあり、会場がお味噌汁のようなあたたかい空気になりました。
観客の皆さんからは、「味噌のこと勉強になりました」「味噌の奥深さを知れてよかったです」「味噌愛にあふれた素敵なステージでした」など、あたたかいコメントが続々と寄せられました。
土屋さんが代表をつとめるジャポニックスは、大阪に本社がある味噌を中心とした食品の卸会社。もともと味噌を製造していましたが、昭和の空襲で工場も販売店も焼失してしまい、味噌専業の問屋として商いを再開したのが始まりです。
老舗味噌屋が舞台のお芝居ということもあり、ご自身と重なる点が多くあったことや味噌業界のリアルな点が巧みに表現されていたこともあり、思わず感情移入してしまったそうです。
岩瀬さんは、『オミソ』の制作にあたり味噌メーカーや醤油メーカーに取材に出向いた際のエピソードを紹介。
小豆島の醤油メーカーでは、木桶職人が激減し伝統製法の継承が危ぶまれていることや、味噌メーカーでも同じく後継者問題が起こっている事実を知り、作品づくりにも大きく影響を与えたと語りました。
味噌伝道師MISODOは、味噌を取り入れた食生活で体調不良や肌荒れを克服した経験や、味噌のおいしさや楽しさを熱弁。お味噌汁の可能性は無限大、常識にとらわれず様々な具材で楽しんでほしいと語りました。
土屋さんがイチオシとして紹介したのは、キャベツに味噌をつけただけの「味噌キャベツ」。そして、数種類の味噌を自分でブレンドする“オリジナル合わせ味噌”。
単品でももちろんおいしいですが、ブレンドすると深みが増すため、いつもあれこれ味噌を合わせて検証しているそうです。これだ!と思えるお味噌汁ができたときは、感激するのだとか。
そんな自他共に認める味噌マニアの土屋さんが2018年に京都にオープンしたのが「蔵代味噌」です。北は北海道、南は鹿児島まで、素材にこだわった全国各地の味噌を30種類以上取り揃えています。
普段なかなか新しい味噌にチャレンジする機会がない、という方もきっと好みの味わいが見つかるはず。少量から購入できるので、オリジナル合わせ味噌もぜひ楽しんでくださいね。
【蔵代味噌】
京都府京都市中京区堀之上町106
TEL/075-231-5020
※通販でも購入できます。
https://kuradaimiso-store.com/