【寄稿】南仏の少年は根菜味噌汁をおかわりしてくれた

味噌玉世界旅行 by 武重美亜
南フランス編

コート・ダ・ ジュールやプロヴァンス、モナコなど、リゾートのイメージが強い南フランス。「実は、パリよりバルセロナに行くほうが近いんだ」と語る南フランス在住のフランス人夫婦の家で、1週間滞在させてもらうことになりました。

地図で確認すると、自国の首都よりスペインの地方都市のほうが断然近いのです。地中海文化に色濃く影響を受けていたり、スペイン語を話す人も少なくなかったりと、なんだかパリとは違った雰囲気の、陽気でリラックスした地域でした。

日曜日のお昼は、グラス一杯のワインと牛肉の煮込み料理で豪華に祝います。毎週日曜日は盛大にお肉を食べ、日頃仕事で忙しい頭と体を休めます。

そんな日の晩は体の芯からリラックスしてもらおうと、味噌汁をつくらせてもらうことにしました。隣の村で週末に開かれる路上マーケットへ行くと…、さすがフランス! チーズやソーセージ、新鮮な野菜が並びます。カブ、人参、菜っ葉を味噌汁用に買いました。

フランスでは、スープをポタージュのように煮立てた具をハンドミキサーで液体状にすることがほとんどなので、イタリアのミネストローネや日本の味噌汁のように、具の形が残ったままのスープを気に入ってもらえるだろうか…。

そんな私の心配が嘘みたいにみんな喜んで食べてくれました。特に14 歳の長男は何杯もおかわりをしてくれました。鰹節の出汁でコトコト根菜を煮たシンプルな味噌汁は、平和で温かい日曜日の夜の食卓を囲むのにぴったりだったよう。あたたかい家族の団らんに混ぜていただけたことに感謝する1 週間でした。

A journey to serve miso soup to people all around the world, Southern France edition. I made miso soup with fresh vegetables for a French family. Despite my worries, they enjoyed the soup very much. The 14-year old son asked for another serving many times.

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