今が旬の「梅みそ」や「梅みそソース」、梅のアレコレをご紹介。梅×みその爽やかな恵みを堪能しよう!
みそ+梅+砂糖を漬け込むだけ!万能調味料「梅みそ」
「梅みそ」は、みそ、梅、砂糖の順に数回漬け込み、数か月寝かせるだけで簡単にできる万能調味料。ドレッシングやソテーのソースにも最適。好みのみそでどうぞ!
【材料(つくりやすい分量)】
青梅…500g
みそ…500g
砂糖…250g ~ 300g ※好みで調整
【つくり方】
1 梅を水で洗い、ざるにあげる。
2 串などで梅のなり口(ヘタの部分)を取り、清潔なふきんで水けをしっかり取る。
3 殺菌した保存容器にみそ→梅→砂糖の順に入れることを2、3回繰り返し、密閉して冷暗所で保存する。
4 1か月ほど経ったら、清潔なスプーンでかき混ぜて、さらに2~3か月おく。
5 みそがとろっとしてきたら食べ頃。なめらかにしたい場合は種を除き、ミキサーで撹拌する。
※清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。
梅干し+みそで年中手軽に!梅みそソース
たんぱくなお魚やお肉との相性抜群。おかずみそのように、おにぎりや冷奴につけても美味。まとめてつくり置きしておくと便利!
【材料(つくりやすい分量)】
梅干し…大3個
みそ…100g
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ2
鰹節粉…適宜
【つくり方】
1 梅干しの種を取ってたたき、材料をすべて合わせる。
2 弱火にかけ、焦げないように混ぜながら約10分ほど練り上げる。
日本一の梅の里 和歌山県みなべ町へ
梅の最高級品として有名な「南高梅」の生産量日本一を誇るのが、和歌山県みなべ町だ。「みなべ・田辺の梅システム」は、世界農業遺産にも認定されたことで知られている。大粒で肉厚、ジューシーな南高梅は、長い年月の研究の末、この地で誕生した。「南高梅」の名は、母樹選定調査研究に深くかかわった南部高等学校園芸科の努力に敬意を表して命名されたそう。
平安時代中期の文献にも「梅干」という言葉が見られるほど歴史は古く、鎌倉時代以降に普及したとされている。梅干しに含まれるクエン酸は、体内での栄養の消化や吸収を助け、新陳代謝を活発にするなど、人々の健康を支える大切なもの。
みなべ町は「梅で健康のまち」を宣言し、梅研究に力を入れるほか、町民向けに「梅干おにぎり条例」を制定し、梅の普及活動を推進するなど、ユニークな取り組みを行っている。
みなべ町など紀南の梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」は、6月6日を「梅を贈って健康を祝し、ロマンを語る日」として、「梅の日」を制定。また、みなべ町では、「梅の日」に梅に感謝し、梅干しおにぎりを食べよう!と、広く呼びかけている。
梅の効用
梅には、昔から殺菌作用ほかさまざまな効用があるといわれ、古くは薬としても活用されていた。みなべ町では10年近くにわたり科学的な研究を実施。2つの結果を見出し、特許を取得した。
●胃に障害を及ぼすヘリコパクターピロリ菌の運動能力を阻害または抑制する物質が含まれている。
(特許番号:第4081678号)
●血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素の働きを阻害する物質が含まれている。
(特許番号:第4403457号)