大源味噌・安齋善行さん「斬新なアイデアで味噌の魅力を発信」

大阪・日本橋に本店を構える「大源味噌」は、全国各地より厳選した味噌や、おかず味噌、味噌スイーツなどを取り揃えた味噌専門店として、メディアで取り上げられることも多い人気店です。ジェラートのようにズラリと並べられた味噌は迫力満点!「味噌を選ぶ楽しさ」を演出するなど、斬新なアイデアで味噌の魅力を発信中。代表の安齋善行さんに話を聞きました。(聞き手/ 藤本智子)

安齋善行●プロフィール
1965年茨城県出身。大学卒業後、大手不動産会社に入社し、マンションの設計建設業務に携わる。1995年大源味噌入社。2008年代表取締役に就任し、七代目として切り盛りする。
「大源味噌」の起源は、江戸時代、文政6年(1823年)に遡ります。竹島平助という人が自家製の味噌を天秤棒を担いで売り歩いたことが始まりだと伝えられています。明治時代に入り、三代目にあたる初代竹島源蔵によって「大源」の基礎が確立されます。写真は大正初期の様子。

大源味噌について教えてください。

 創業は江戸時代(1823年)で、約200年にわたり伝統の味を受け継いでいます。明治時代に入り「大源」の基礎が確立されていきますが、三代目竹島源蔵の「素材や製法には一切妥協しない」という考えが、今も大源の基本です。
 食の都・大阪の高級料亭や旅館などで使われたり、いち早く海外輸出を試みたりするなど、順調に事業を拡大していきました。「頭の悪い者は、大源で脳味噌を入れ替えてもらえ」という笑い話もあるほど、評価が高い味噌屋だったそうです。
 太平洋戦争ですべてを失うなど、苦難の時代もありましたが、その後再スタートを切り、現在は本店で味噌専門店とカフェを運営するほか、大丸心斎橋店にも直営店があります。

入社の経緯は?

 実家は酒屋でしたが、昔から食に関心があったわけではなく、大学卒業後は不動産会社へ就職。元妻の実家が大源味噌という縁があり、退職して会社経営に携わることに決めました。私が30歳、先代が82歳のときでした。
 その後、自身の未熟さから離婚をすることになりますが、経営を続けさせていただいています。先代からは、「自由にやっていい」と一任いただき、さまざまな事業にチャレンジすることができました。

味噌へのこだわりは?

 「厳選した材料を使用し、手間を惜しまずにつくり上げる」という初代の教えが、味噌選定の土台となっています。
 普段使いにおすすめの味噌ほか、ふくよかな甘味が自慢の白味噌、濃厚な旨味の「赤だし」など、店頭には16種類、その他60種類以上を取り揃えており、一般消費者からプロの方まで幅広い層の皆様に愛用いただいています。
 中には超プレミアム原料を使用し、私自身も仕込みに参加している数量限定味噌も用意しています。「みそソムリエ」も常駐しておりますので、気軽にご相談ください。

今後の目標は何ですか?

 最近は国内のみならず、香港等、海外でのイベントにも出店し、味噌の可能性をひしひしと感じています。今後も、あの手この手で味噌を広めていきたいと思います。
 モットーは、「お味噌で心豊かな人創り」。お客様や取引先、スタッフなど、人とのご縁が一番大切だと考えています。これからも、経営学や人間学を学ぶ時間も、大切にしていきたいですね。

【大源味噌本店】
大阪市中央区日本橋2-5-6 TEL06-6641-5463
営業時間/7:30~18:00  定休/日・祝
株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。