味噌ファン必訪の民宿!味噌鍋が名物「大原の里」

京都市内からバスに揺られること小1時間。鴨川の源流と美しい山々に囲まれた自然あふれる大原の地に、「味噌鍋」が名物の民宿「大原の里」がある。昔ながらの趣のある空間に、「ただいま!」と思わず叫びそうになった。ここは、まさに「味噌」を象徴するような宿。国内旅行者はもとより、外国人観光客も多く訪れる「大原の宿」。人気の秘密を探るべく、MISODOが訪れた。

「民宿『大原の里』は、伝統的な味噌づくりを100年以上続ける蔵元『味噌庵』の姉妹施設として、約50年前に誕生しました。その際、味噌を使った看板料理を、と考えたのが味噌鍋です」と専務の山本和博さん。

味噌庵の味噌は、味噌づくり歴60年以上のおばあちゃんが指南役。長年の経験から、手の感覚で豆の煮上がり具合や水分の状態、原料の混ざり具合などがピタリとわかるという。山本さんが入社した際、“これはスゴイ技術”と衝撃を受け、なんとか残していきたいと考えたそう。大豆を潰す以外、すべて手作業で行われる。

おばあちゃんの製法を基本に、品質を向上させるための研究努力は惜しまない。味噌は生き物ゆえ、気候や原料の質で出来上がりが変わるため、時には原料の産地を変えることもある。味噌の研究は時間がかかるが、それも味噌の魅力だという。

味噌鍋には、一年・二年・三年熟成の味噌を独自の割合でブレンドして使用。ジューシーな地鶏と地野菜を煮込んだボリューム満点の鍋で、具材と味噌の旨味がスープに溶け込んでいる。しっかり“味噌感”を堪能しつつ、ほのかにやさしい甘みもあり、滋味深い味わいだ。

味噌鍋と温泉でじんわりと体を温め、ぐっすり睡眠をとったあとのお楽しみは、ごはんと味噌汁、季節のおかずなどが並ぶ和朝食。ごはんやおかずに好きな味噌をトッピングできるとあり、外国人にも好評だ。味噌の説明がわかりやすく記載されていて、味噌ファンの心をくすぐる工夫が随所に盛り込まれている。気に入った味噌は、宿の向かいにある「味噌庵」の店舗やネットで購入できる。

「進化はしつつも、昔ながらの民宿を維持するよう心がけています。セルフサービスの部分も含め、都会では決して味わうことのできない体験ができます。味噌の汎用性の高さや反響から、味噌の可能性をひしひしと感じています。今後はさらに“味噌感”を高めていきたいと思います」と山本さん。「大原の里」の最大の魅力は、味噌鍋と“古き良き日本”を感じられること。日頃の喧騒から離れ、のんびりと過ごしてみてはいかが?

デザートに味噌スイーツを

アイスクリーム専門店と共同開発した「白みそアイス」は、試作を繰り返した末に誕生した入魂の一品。夕食のデザートにも提供される人気商品となっている。熊本阿蘇の大自然で育った牛の乳と、白味噌を隠し味に使用。キャラメルのような風味で、上品な甘じょっぱさがやみつきのおいしさ。きな粉をかけると香ばしさが加わり、一風変わった風味に。そのほか、「白みそ生キャラメル」「白みそ生チョコレート」など味噌スイーツのラインナップも多い。「味噌庵」店舗かネットで購入可。

【大原温泉湯元 京の民宿 大原の里】
京都市左京区大原草生町41 
TEL/075-744-2917
※1泊1人 9900円(税込)+入湯税・宿泊税 
プラン詳細、ご予約は電話にて。

http://www.oohara-no-sato.co.jp/

株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。