「青森生姜味噌おでん」とは、通常のだしベースのおでんに、生姜がきいた味噌だれをつけて食べる、青森のソウルフード。戦後、冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込もうとする船客の体を少しでも温めようと、ある屋台の女将さんが味噌に生姜をすりおろして入れたのが始まりとされる。具材には、陸奥湾でとれるツブ貝や、薄いさつま揚げのような大角天、初夏には根曲がり竹が使われるのも青森ならではだ。
「青森おでんの会」では、「青森生姜味噌おでん」をご当地の食文化として広めようと、全国に向けて発信中。青森市内の「生姜味噌おでん」取扱店をピックアップした「おでんMAP」は、公式サイトで掲載されている。
【材料(つくりやすい分量)】
津軽味噌(赤味噌、こしタイプ)…125g
生姜…50g
酒…1/2カップ
だし汁…1/2カップ
みりん…1/2カップ
砂糖…大さじ2
※生姜や砂糖など、お好みで調整してください。
【つくり方】
①鍋に酒を入れ、火にかけて煮切りアルコールをとばす。鍋に味噌、だし汁、みりん、砂糖を加え、かき混ぜながら沸騰するまで火にかける。沸騰したら火を止め、10分ほど冷まし粗熱をとる。
②よく洗った生姜を皮付きのまますりおろし、鍋に加えて完成。
取材協力/青森おでんの会