【寄稿】どっちが先?手前みそか手前そばか

みそなしでは私の人生は始まりません。朝起きて朝食に欠かせないみそ汁。これは、つくり立ての新鮮さが一番。豆腐、わかめ、大根…ねぎをちょっと刻んで。

名古屋に行けば八丁味噌、みそ煮込みうどんと、牛すじ煮込み。そういえば、私の京都でのお気に入りは、駅前の煮込み屋さん。何十年と続けたみそ出汁の濃厚な鍋で煮込んだオックステールは絶品で、色もこれはビーフシチューかとまがうほど。

新幹線に乗る前は1時間早めに行ってここで一息、これが京都行の楽しみでもあります。打ち合わせを早めに済ませ、「まだ時間早くない?」と言われても、「あ、はい、ちょっと…ごにょごにょ」で早めに失礼させていただきます。

そば打ちを趣味とする私に欠かせないのが、そば前(酒)。お供につくるのは、きまって焼きみそ。クルミと鰹節にねぎを刻み、少々の日本酒を入れてみそで合わせてしゃもじにのせて焼く。これは京都の白みそです。

手前みそといいますが、そばもどんな店よりも、自分で打ったほうがうまい!とそば打ち仲間はみんな言います。

手前みそと手前そばとどちらがいいか。なんてヤボは聞かないこと。私にとっては、どちらもきれいなおねえさんと同様、大好きなので。

生産技術情報センター代表 梶文彦

関連記事

  1. 広島大学名誉教授・渡邊敦光先生「味噌は日本古来の最強サプリ」

  2. 代官山come cafe Osamu bar オーナー西尾治さん「周りの人を食で幸せに」

  3. 焼津みそまん学会・村松 実さん「伝統的な和菓子の魅力を伝えたい」

  4. DJみそしるとMCごはんさん「おいしいものは人類の奇跡だ!」

  5. すみだの大豆専門問屋・株式会社丸金の金原朋子さん「在来品種の大豆の魅力を伝えたい」

  6. MISO POTA KYOTO・床美幸さん「スープ? みそ汁? 新ジャンル確立」