2022年11月にオープンしたとん汁専門店「味噌misoばなし」は、会員制のバー「cafe&bar hanabi」が営業していない時間を活用した“シェアレストラン”。国産食材、化学調味料不使用にこだわり、自家製豆腐が入ったとん汁は、米味噌と麦味噌の2種類から選べます。
メニューは、現在とん汁定食のみで、とん汁とごはん、お漬物と日替わりの小鉢のセット。“三ツ星お米マイスター”がとん汁に合わせて選んだお米「あきたこまち」を使用しています。
20年間勤務した営業職から一転、大好きな飲食の世界へ
店主の上野さんは、食べることが大好きで、いずれ飲食店をやってみたいという思いから、20年間勤務した商社の営業職から一転。自分の店を持つにあたり、選択肢の一つとして“シェアレストラン”という営業スタイルを知り、バーのマスターの人柄や、大きな通りから少し奥まった立地に惹かれ、この場所で間借り営業することに。
試作に試作を重ね、無事「味噌misoばなし」のオープンにこぎつけました。
厳選した味噌と食材にこだわった無化調とん汁
食材は全て国産のもので、添加物や化学調味料等も一切使用しないこだわり。昆布とかつおの合わせ出汁に、大根やごぼう、にんじん、じゃがいも、こんにゃく、豚バラなどの大ぶりに切った具がたっぷり入っていて、食べ応えも抜群。豆腐は自家製で、毎朝その日の分を作っています。
味噌は、全国から厳選を重ねた米味噌と麦味噌の2種類から選べます。秋田県産の米味噌は、米麹を大豆の倍使用し、甘みと深いコクが感じられる味わいです。九州産の麦味噌は、麦麹を贅沢に使用し、自然な甘みを最大限に引き出しています。とん汁の香りや風味も楽しめるように、注文が入ってから味噌を溶いて1杯ずつ仕上げています。
世界的にも人気が高まっている“miso”に注目!
現在は、とん汁定食の1種類のみですが、近々とん汁とおにぎりをメインに、おかずのバリエーションや飲み物などのメニューも増やす予定だそうです。
「今の店舗が基盤であることは変わらないのですが、いずれは2店舗目も増やしていきたい」と語る上野さん。
店名を“miso”としたのは「わが子にも安心して食べさせられるものであることはもちろん、日本人にも世界中の人々にも愛され、心も体も元気になれるものを作りたい」との思いが込められています。
【味噌misoばなし】
東京都世田谷区北沢2-30-6 COOP MK1F
文/秋山昭代