【ご当地味噌グルメ】まるで東洋のチーズ!熊本「かずら豆腐のみそ漬け」

「かずら豆腐のみそ漬け」は、熊本県東南部に伝わる郷土料理。水切りした豆腐を布に包み、1 週間~半年間、みそ(もろみみそ)に漬け込む保存食だ。ネーミングは、大豆をふんだんに使った地元産のかたい木綿豆腐「かずら豆腐」や「樫の木豆腐」が使われ、かずら(つる草の総称)で結んで持ち運んでも崩れないこと、樫の木のようにかたいことに由来する。

熊本県南東部は昔から森林が多く、稲作ができなかったため、大豆を生産し豆腐をよく食べていた。およそ800 年前、源氏との戦いに敗れた平家の落武者たちが、貧しい生活の中で編み出したのが豆腐のみそ漬けである。貴重な栄養源である豆腐を保存し、厳しい冬を乗り越えるために、みそに漬け込んだという伝説が残っている。見逃せないのは、大豆パワーがぎゅっと詰まった栄養価と、おいしさ。日本酒にもワインにも最高に相性がいい珍味。

まるでチーズのようなねっとり感、濃厚な風味と味わいが特徴で、はじめての人は「これが豆腐!?」と驚きを隠せない。「かずら豆腐」ほどのかたさはないが、木綿豆腐のみそ漬けもおいしい。木綿豆腐を十分に水切りした後ガーゼで包み、みりんや酒で溶いたみそを塗りラップで包んで冷蔵庫へ。3 ~ 5 日寝かせれば完成する。漬け具合いはお好みで調整を。

関連記事

  1. 【ご当地味噌グルメ】北海道の秋鮭を豪快に「ちゃんちゃん焼き」

  2. MISO TUBE

    活躍の場を、台所から食卓へ 鶴味噌「MISO TUBE」

  3. 【ご当地味噌グルメ】太宰治も好んで食べた下北のご当地グルメ「みそ貝焼き」

  4. 横浜みなとみらいで「みそまるマスター養成講座&認定試験」開催

  5. タマチャンショップ・オリジナルの味噌汁の素「三十雑穀みそスープ・チゲスープ」

  6. 【ご当地味噌グルメ】京都の伝統的菓子「葩餅」