スポーツ教師の藤田晃司さんは、みそに魅了された約2 年前からみそ汁を中心とした食生活を実践。昨年参加した吉備路ハーフマラソンの前には、みそ汁ファスティングを実践しながら筋トレをこなし、体重を3kg 増やしたというツワモノ。現在は本業の傍ら、岡山県を中心に月に数回、食育講座や講演会、ミスユニバース兵庫の食事指導等をこなす。今年は、ハワイでみそ講座を開催するなど、活動の幅を広げている。(聞き手/ ミソガール・藤本智子)
みそに開眼したきっかけは?
岡山を中心に、精力的に健康講演会やワークショップを開催している星川のぶおさんとの出会いがきっかけです。みそが体にいいことは知っていたものの、星川さんの言葉にハッとしました。みそは五大栄養素をすべて含むうえ、微生物が醸し出す発酵食品ならではの栄養価も見逃せないと実感。以来、「豆乳みそグルト」(粉末状の菊芋や切干大根、豆乳ヨーグルトなどを混ぜたみそ)をお湯に溶かして食べる食生活が基本となり、現在はみその魅力を伝える活動をしています。
みそ汁生活で、どんな変化がありましたか?
日頃は少食を心がけ、1 日1 ~ 2 食が基本。玄米とみそ汁が主で、無農薬の野菜が手に入れば、おかずを一品追加。もちろんおつきあいは大切なので、たまには外食もお酒も飲みます。みそ汁生活を始めてからというもの、明らかに体質は変わりました。風邪をひいても半日で治り、花粉症も完治。さらに、体重は若干減ったものの、体力や筋力は確実に向上。昨年の吉備路ハーフマラソンの前は、みそ汁ファスティングを実践し、毎日15km 走る+筋トレで3kg 増量に成功。みそ中のたんぱく質は、およそ30%がアミノ酸に分解され非常に消化吸収によい状態で取り込めますので、アスリートや美容を気にする方にも最適な食べ物です。
みそ普及活動の中で感じることは?
中学や高校で保健体育を教え、スポーツ指導で園児や小学生にも関わっています。集中力がなく落ち着きがない子どもの多くが、菓子パンや肉、油もの中心の食生活を送り、清涼飲料水を頻繁に飲むなどしています。教育の根本は食事です。さらに「何を食べるか」という食事の質に加え、「どこで誰と食べるか」など雰囲気や環境が多大に影響します。たとえば、美しくなりたいなら、美しい環境に身を置くことが大切で、理屈抜きにメンタルが大きく影響するのです。みそをきっかけに、トータルで「健康&美」になるお手伝いができればと考えています。
反響はどうですか?
みそ汁ファスティングを実践する方が増えています。ただ痩せるだけでなく、みるみる健康で美しくなっていきます。これは栄養価が優れているみそだからできること。また、これまでみそ汁の具しか食べなかった子どもが汁まで飲むようになったり、みそ汁好きになってくれたりするので、お母さんに感謝されることも多いです。
夢を教えてください。
子どもから高齢者まで幅広い世代の人々が学び合い、助け合えるような学校をつくりたいと考えています。年配者からは人生学や生活の知恵を学び、反対に介護を要する人がいたら若者が支え、子どもたちもできることを手伝う、そんなコミュニティの場をつくりたい。周辺には畑をつくり、自給自足の生活をする。もちろんみそも手づくりです。私の名前は「こうじ」、みそを伝えるのは、使命なのかもしれません(笑)。
Koji Fujita, also knows as Miso Prince, is a physical education teacher who has experienced positive changes in his life sincehe started incorporating miso into his diet two years ago. He teaches seminars on miso and diet to guide people towards good health.