味噌にまつわる慣用句

味噌の慣用句

ことわざや慣用句、川柳や小説などに「味噌」が数多く登場するのは、それだけ味噌が日常生活に密着し、人々にとって欠かせないものだったという証拠ですね。慣用句とは、二語以上の単語が結合してある特定の意味を表したもの。「味噌」にまつわる慣用句をご紹介します。

味噌の慣用句

そこが味噌
→そこがポイント、要点。

手前味噌
→自家製の味噌のこと。うちの味噌が一番と思うことから転じて自分で自分のことを褒める、自慢すること。

手前味噌で塩がからい
→自慢ばかりで聞き苦しいこと。

味噌を上げる
→手前味噌と同じ意。味噌話=自慢話。

味噌をつける
→しくじる。失敗して面目を失う。

味噌を擂る
→お世辞をいうこと。

味噌っかす
→一人前に扱ってもらえない小さい子どもなど。

味噌が腐る
→音痴な歌、ダミ声で聞くに堪えないときに使う。

味噌に骨
→普段はだらしのない人が、時として賢いこと。

味噌汁で顔を洗え
→はっきりさせろと、相手をおどす言い方。

味噌っ歯
→子どもに多い、欠けて黒や茶色っぽくなった歯。

味噌塩の世話
→暮らしの一切の世話をすること。

味噌すり坊主
→炊事や雑用、粒味噌をすり鉢でするのは修行を始めたばかりの僧の役目だったことから、新米、新人を指す。

近所の味噌汁
→自分の家のものより、他人の家のものがよく見えること。

味噌気
→自慢気なうぬぼれ。

味噌も糞も一緒
→きれいなものも汚いものもまぜこぜにすること。良いも悪いも区別がないこと。

味噌臭い
→あまりにその道の人らしい嫌味がある。

味噌桶にふたをしろ
→下手な歌を歌うと、味噌が腐るからふたをしろ。



参考文献:「みそ文化誌」(発行/全国味噌工業協同組合連合会・一般社団法人中央味噌研究所、編集/みそ健康づくり委員会)、「みそを知る」(発行/みそ健康づくり委員会、監修/一般社団法人中央味噌研究所)、「くいもの 食の語源と博物誌」(著者/小林祥次郎、発行/勉誠出版)、「たべもの語源辞典」(著者/清水桂一、発行/東京堂出版)、「常用漢字コアイメージ辞典」(著者/加納喜光、発行/中央公論新社)、「広辞苑 第七版」(著者/新村出、発行/岩波書店)、「標準語引、分類方言辞典」(著者/東条操、発行/東京堂出版)

株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。