日本に伝わる民間療法「みそ灸」

仏教と共に日本に伝わり、江戸時代に本格的に流行して以来、民間療法として人々に愛用されてきた「お灸」。温熱でツボを刺激し、血行をよくし、人間が本来もっている自然治癒力を高め、体調を整えるセルフケアだ。筋肉のコリをほぐし、全身のバランスを整え、疲労回復に役立つほか、胃腸の働きを活発にするなど、さまざまな症状を緩和するナチュラル療法である。

ひとくちに「お灸」といっても、さまざまな種類があり、みそやにんにく、しょうが、ビワの葉、くるみなどの上にもぐさをのせてお灸にしていたという。モノがなかった時代でも、知恵を絞り、身近にあるモノを有効活用していたのだと知り、頭が下がる。

実際に、「みそ灸」をやってみると、じわわ~んと、みそのしっとり感触がなんともいえない心地よさ。市販のみそ灸もあるが、手づくりみそ灸は、よりみそ感を味わえるといっていい。

西洋医学が広まると同時に、お灸は衰退傾向にあるのだが、一方でナチュラル療法に注目が集まり、お灸でセルフケアをする人も増えている。さらに、なかなか妊娠しない牛や豚に「みそ灸」をすることもあるというので驚きだ。

参考:「まるごと お灸百科」医道の日本社

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