3月17日(火)~6月14日(日)まで、東京・上野の国立科学博物館で特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が開催される。
2013年に「和食 ;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産登録を受けて以来、和食への関心はますます高まり、世界各国で「WASHOKU」として親しまれている。
日本列島の自然がもたらした多様な食材と、人々の知恵で生み出された調理法や発酵技術など、とにかく奥が深い。単独の分野によるアプローチでは、「和食」の全容を明らかにするのは困難のため、国立科学博物館をはじめとする多数の国内機関による豊富な標本や研究成果が、最大限活用されている。
各地の食材や和食の歴史的変遷などを、標本や模型、デジタルアートなどの映像演出で紹介するなど、見どころ満載だ。国立科学博物館での開催ということもあり、「和食」を科学的な視点で掘り下げる。
ポスターのトップに「味噌汁」のイラストが描かれていることが物語る通り、和食に味噌は欠かせない。味噌の歴史や製造方法、各地に根付いている文化なども資料展示で紹介される。
食を通じて、日本の豊かな環境とそこに暮らす人々の営みについて、新たな視点で考えるきっかけになること間違いなしだ。
前売り券は、一般・大学生1500円、小中高生500円。当日券は、一般・大学生1700円、小中高生600円ほか(すべて税込)。
野菜や魚介類など250点以上の標本や模型が並ぶ展示室(イメージ)