安全にみそ汁を楽しみましょう!加熱の際の「突沸」にご注意を

「突沸」とは、飲み物などを加熱した際に急激に沸騰が起こり、中身が飛び散る現象です。電子レンジ、ガスコンロ、IHクッキングヒーターなど、調理器具にかかわらず発生しており、火傷の被害も報告されています。「突沸」は常に発生するわけではなく、食器や鍋、食品、調理器具、加熱時間など特定の条件の組み合わせが重なった場合にだけ起こります。

液体は、通常加熱をし沸点に達するとブクブクと泡が出てきます。この状態が「沸騰」ですが、まれに沸点に達しているのに泡が出ない場合があります(過熱状態)。この状態で振動を与えたり、調味料を入れたりするなどの刺激が加わると、突然爆発したように中身が飛び出るというわけです。

飲み物ほか、みそ汁やカレーなどとろみのある食品を加熱する際にも起こりやすいため、注意が必要です。実際に、みそ汁をガスコンロやIHクッキングヒーターで温めた際、突然鍋が飛び跳ねこぼれて火傷したなど、みそ汁に関連する突沸の事故例は多く報告されています。特に具材が少ない場合は、より突沸が起きやすいとされています。

写真提供:独立行政法人国民生活センター

独立行政法人国民生活センターの検証実験では、ガスコンロとIHクッキングヒーターにて、「だし入りの豆みそ」でみそ汁(具なし)をつくり、一旦冷まし、強火で温め直したところ、大きな音とともに鍋が飛び跳ねみそ汁が飛び散り「突沸」が発生しました。また、程度は異なるものの、鍋の種類を変えても「突沸」は起こったそうです。

ガスコンロやIHクッキングヒーターで調理をする際「突沸」を避けるには、一気に強火で温めず、また、かき混ぜながら調理を行うとよいでしょう。電子レンジの場合は、まず温めすぎないことが大事です。もし温めすぎてしまったときは、1~2分冷ましてから取り出すなどすると、安全性は高まります。

体にいいみそ汁で火傷をしてしまったら本末転倒です。予期せぬときに起こる可能性もありますので、慎重につくりましょう。

株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデルを経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。『みそまる』(宝島社)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等著書多数。※サイトに掲載している記事は取材当時の情報のため、現在と内容が変わっている可能性がございます。